創元推理文庫
吊るされた女

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  • サイズ 文庫判/ページ数 574p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784488195137
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

出版社内容情報

娼婦が何者かに吊された。金髪は切られて口に詰めこまれ、周囲には虫の死骸。マロリーは連続殺人と断定するが……。ミステリ史上最もクールなヒロインが、連続殺人鬼に挑む。

内容説明

キャシー・マロリー、ニューヨーク市警刑事。完璧な美貌の天才的ハッカー、他人に感情を見せることのない氷の天使。相棒の刑事ライカーの情報屋だった娼婦が吊るされた。美しい金髪は切られて口に詰めこまれ、周囲には虫の死骸。臆測を巡らす他の警官を尻目に、マロリーは事件を連続殺人鬼の仕業と断定する。だが…ミステリ史上最もクールなヒロインが、連続殺人鬼に挑む。

著者等紹介

務台夏子[ムタイナツコ]
英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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yumiha

34
「読むと拳銃自殺したくなる」と桜庭一樹が書いていた本書が気になった。ヒロインのキャシー・マロリーは、緑色の目が印象的な長身のニューヨーク市警の女性刑事。でもマロリーには、むご過ぎる過去がある。7、8歳の少女が、「キャシーよ。迷っちゃったの」とうろ覚えの番号で電話をかけ続ける場面が、心に残る。凄惨な殺人事件を追いかけるマロリーは、かつての自分と向き合わざるを得ない。でも、そんな苦悩を誰にも見せず、事件を追ってゆき解決に導く。未読のマロリーシリーズの第1作『氷の天使』が読みたくなる。2019/11/16

藤月はな(灯れ松明の火)

30
シリーズものとは知らずに読んだため、解説を読んで呆然としてしまいました。類稀なる美貌と現実的且つ合理的な思考回路、体術にも優れ、掏摸なども幼い頃に生きる術として学んだマロリー。彼女の善悪も超越する論理が導き出した真相とは・・・。まずは警察上がりの能無し救命士のために被害者が殺人事件の要となる死体となるべきが植物人間状態になったことに激怒する警察がとても衝撃的でした。マロリーが犯人に辿り着いた時の状況はかつての自分を重ねていたのだろうか。真相は反吐が出るものでした。個人的にはアル中の刑事のライカーが好きです2013/01/28

ケイ

25
話があちこちに飛ぶ。過去の伏線、回想がたくさんあるので、少なくとも第一作を読んでいないとわからないだろう。作者は、シリーズとして読んで欲しいのか。前作から、マロリーが傷付きやすく、庇われ、気遣われる存在となっている。その分、周りの人物が元気をとりもどしているようだ、マロリーを護るために。原題の「crime school」の意味を訳題に活かせなかったか? 誰がどんな罪を学んだのか、暗示深い。クールでハードボイルドなマロリー、私が最も好む女性主人公。あとは原書で読むしかないな。2013/06/16

Hugo Grove

17
キャロル・オコンネル好きだあ。マロリーシリーズの第6弾らしいが、このシリーズは本やさんにない。 もっと読みたい。氷の冷たさと鉄の硬さ強度を持つマロリーは実はたくさんの人に愛されている。本当はそれを本人は気付いているのだが、それを瞬きの毛先にさえ表さないのがマロリーなのだ。2012/08/19

椿子

12
このシリーズは、読んでるとちょっと、何か不思議な気持ちになる、品のある文章だなあと思う。そして主人公マロリーがそれほど問題があるように思えない(むしろ優しさと孤独のほうを感じる) 登場人物がどの人も欠点ありきで、温かく優しいのが良い。2017/05/01

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