内容説明
義父が殉職した。刑事マロリーは上司の命令を無視して単独捜査を始める。違法行為をものともせず、ただ犯人を挙げるために―。鮮烈無比なヒロインを描く新シリーズ開幕。
著者等紹介
務台夏子[ムタイナツコ]
英米文学翻訳家。訳書にオコンネル「クリスマスに少女は還る」、デュ・モーリア「鳥」、アンブローズ「覚醒するアダム」、フレンチ「記憶の家で眠る少女」などがある
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
セウテス
85
【キャシー・マロリー シリーズ】第1弾。資産家老夫婦の連続殺人を、捜査していたキャシーの義父であり、警察官の義父マーゴヴィッツが殉職する。強い女性のミステリとして良く名前が上がるシリーズで、氷の天使のイメージよろしく美貌の警察官であり、私としては期待値が高い。登場人物レギュラー陣の個性はかなり気に入っているが、本作がデビュー作らしく、謎解きとしては今一つに感じる。彼女の設定が使いこなせていない部分も在る様に思えるが、謎解きよりも謎を解こうとする人々の描写、個人の歴史や内面に重点が存在するという作品だろう。2020/12/30
goro@the_booby
75
マロリーは「ミレニアム」のリスベットみたいだな。美貌と怜悧な頭脳の持ち主だが、心はどこかに穴が空いている。その穴を塞ぐ事は出来なかったが、少しずつ埋めてくれた養父の警視ルイの敵を討つため一人捜査を進める。事件自体も多彩な登場人物によって混迷を極めるが、ちょっと読み辛くてこちらの頭も混迷を極めた。第6作「吊るされた女」が評判よさそうなのでそこまではシリーズ追ってみたい。2021/01/21
papako
75
なんとなく気になって。いろんな理由で時間かかったが、予想以上に楽しめた!NYの女性刑事マロリー、同じ刑事の父親が殺された。次々に殺される老女。果たして犯人は?殺人の犯人よりも降霊会を装ったインサイダー取引の犯罪システムの方が興味深い。マロリーを助ける直観記憶の持ち主チャールズがとにかく良かった。ストリートチルドレンだったマロリーが育ててくれたルイとヘレンを思い出すシーンはぐっときました。ルイと一緒に仕事をするマロリーに会いたかったなぁ。じわじわ読んでいきたいです。2020/08/16
タツ フカガワ
63
ストリート・チルドレンの10歳の少女が車上荒らしで警官マーコヴィッツに捕まる。警官は警察署ではなく自宅に少女を連れ帰り、以後養女として育てた。十数年後、その少女マロリーはニューヨーク市警に勤務する。そのころ富裕の老婦人ばかりを狙う連続殺人事件を追っていたマーコヴィッツが何者かに殺され、マロリーは独自に犯人探しに乗り出す。タフな女刑事マロリーや、彼女の最大の理解者チャールズに好感。射撃一流、ハッカーとしては超一流というマロリーの一面は、次作以降の楽しみにしたいと思います。2025/03/28
yumiha
47
『吊るされた女』を先に読んじまってからの、ニューヨーク市警キャシー・マロリーシリーズの第1作。キャシーにとって、まるごと受け止めてくれる存在だった養母ヘレンの存在が大きかったんだと再認識した。養父マーコヴィッツも、キャシーに振り回されながら、それでも自慢の娘として接してくれたことを知る。本作の肝、ミステリー部分の資産家老女連続殺人事件の謎よりも、その犯人像よりも、キャシーがどう考えどう行動するのかちゅうとこに、関心を持って読み進めた。2019/11/28
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