出版社内容情報
マーティンはとびきり几帳面な泥棒。ある日盗みに入った家でとんでもない“事件”に遭遇してしまい……。真面目で愛すべき青年の活躍(?)を描いたユーモアお仕事小説。
内容説明
マーティンの生業は泥棒。といっても、窓ガラスを壊したり家を荒らしたりはしない。盗みに入る家を慎重に選び、住人の外出時間や周囲の環境を徹底的に調べて“お得意”を決め、泥棒が入ったことに気づかれないように食料品や宝石などを盗んでいるのだ。だがある日、とんでもない“事件”が発生してしまい…。とびきり几帳面な愛すべき青年の活躍(?)を描くお仕事ミステリ!
著者等紹介
高山祥子[タカヤマショウコ]
翻訳家。1960年東京都に生まれる。成城大学文芸学部卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
星落秋風五丈原
36
泥棒が主人公の小説といえば、いかに難攻不落に守られた場所であっても、価値のある宝石や絵画などを盗み出すその手際に着目したものが多い。しかし本作は泥棒が主人公であっても、少し趣が違うようだ。何せマーティンにはいっぷう変わったルールがある。「なくなったのが気付かれるようなら、それは盗らない」など彼が『借りぐらしのアリエッティ』の小人のように思える。泥棒をやるためにそれだけの技術を身につけるのであれば、転職しようよ!と言いたくなってしまうほど。是非是非その細かさを生かしたベストな職業を選んでほしい。 2014/08/05
魚京童!
34
あなたはわたしの守護天使みたいなものだったのね。わたしがあなたを養ってあげていて、ほんとうに必要になったとき、あなたは駆けつけてくれた。わたしのために命を懸けてくれた。どうしてそれに不平を言えるの?2014/12/14
み
24
不思議な泥棒(@_@)そんな生活の仕方って…。あたしの家もマーティンに気付けなさそだわ(^^;読み始めはイマイチ好みじゃなかったけど、読後感はイイです♪2015/06/10
依空
21
「なくなったのが気づかれるようなら、それは盗らない」というようなポリシーも、「お得意さん」がいる泥棒というのにも興味が引かれっぱなしで、ぐいぐいと読めました。几帳面すぎる位几帳面(というか、神経質で潔癖症?)なマーティンがおかしくて、泥棒なのに憎めません。なんたって、盗む物の大半が日用品だし! お得意さんの飼っているオウムとお話してるし! さらには、お得意さん先で起こる数々の事件に対し、リスクを犯してでも助けようとするお人好し振りと、バタバタの奮闘劇が笑えます。最後はきっとハッピーエンドだと信じてます。 2013/12/29
DONA
19
思ったような内容ではなかったですけど、なかなか面白かったです。こんな泥棒に入られて気づく人っているんでしょうか?とりあえず、私は気づかない自信があります。結末はうまくいきすぎではありますが、最後まで楽しめました。2013/08/22
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