内容説明
ピーター卿は弁護士の話を聞いて当惑した。休戦記念日の晩、ベローナ・クラブで遺体となって発見されたフェンティマン将軍には資産家の妹がおり、兄が自分より長生きしたなら財産の大部分を兄に、逆の場合には被後見人の娘に遺すという主旨の遺言を作っていた。ところが、その妹が同じ日に亡くなっていたので、将軍の死亡時刻を確定させてほしいというのだ…。シリーズ第四弾!
著者等紹介
セイヤーズ,ドロシー・L.[セイヤーズ,ドロシーL.] [Sayers,Dorothy L.]
イギリスの作家。1893年オックスフォードに生まれる。オックスフォード大学を卒業後、広告代理店でコピーライターの仕事をしながら、1923年デビュー作にして貴族探偵ピーター・ウィムジイ卿もの第一長編となる『誰の死体?』を発表。そのモダンなセンスにおいて紛れもなく黄金時代を代表する作家であり、名作『ナイン・テイラーズ』を含む味わい豊かな作品群は、今なお後進に多大な影響を与え、ミステリの女王としてクリスティと並び称されている。57年没
浅羽莢子[アサバサヤコ]
東京大学文学部卒、英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Kircheis
241
★★★☆☆ ウィムジィ卿シリーズ4作目。 やはりウィムジィのキャラが良いのでそこそこ面白く読めるのだが、プロットがありふれたもので小説としては特に目立つところはなかった。 ラストの円満解決感は嫌いじゃない。 犯人は深読みし過ぎて外したが、ストレートに考えれば多くの人が見抜けるレベル感であった。 とりあえずシーラみたいな奥さん欲しい😂2021/12/04
セウテス
61
ピーター卿シリーズ第4弾〔再読〕ピーターたちが行きつけのベローナ・クラブで、古参会員の老将軍がいつの間にか眠る様に亡くなっていた。同じ頃、老将軍の妹も自宅で静かに永眠に就いていた。では、どちらが先に亡くなったのか。妹の遺言書から、その順番によって莫大な遺産の行方が、大きく分かれてしまう。ピーターがその時間を調べる役となるのだが、やがて調査が進むと、老将軍の死に殺人の疑いが出て来る。ぐいっと惹き付ける出だし軽やかな展開、魅力的な人たちの会話にタイプの違う新しい女性たちの姿。本当に読みやすいシリーズ、大満足。2015/09/21
ぽんすけ
39
巨額の遺産を巡る殺人事件。容疑者は複数、一体誰が老将軍を殺したのか。怪しい人物が二転三転してて面白かった。遺産関係での殺人小説を読むたびに思うのだが、お願い、遺言書をもっと適切に作成してwまぁ今回も50万ポンドの遺産が全ての原因なんだけど、日本円換算で当時350億円くらい?そりゃ人も殺すわなと。だけど今回正直途中まで犯人がわからなかった。だってみんな怪しいんですもんw毎回言ってる気がするが、このシリーズピーター卿が警察の人間ではないというのが肝だと思う。犯人本人に選択肢を与えることができるのが彼しかいない2024/11/05
Tetchy
36
事件は小粒で、終わってみれば呆気ないほど、単純。ただ、ピーター卿がこの上なく女性に優しいのを今まで以上に実感し、読後感は非常に快い。登場人物としては何をさしおいてもアン・ドーランドが一番だろう。その理由は各自作品で確認して欲しい。また原題の「Unpleasantness」に込められた意味も非常に多種多様で、広告のコピーライターをしていたセイヤーズならではの題名である。翻訳の都合で「不愉快な事件」と名付けざるを得なかったのが非常に残念である。2009/07/15
藤月はな(灯れ松明の火)
28
まずは各章の名前がトランプ遊びの戦略に擬えているところが洒落ています。同じ時に相続人が死んでいた場合は遺産はどうなるのかという疑問からの死亡日時の確定ですがややこしい事実も判明して混迷しますがくたびれつつも終着しますのでご安心を。特に恋に悩み、多分、キュビズムをモチーフにして描いていたであろうアン嬢はピーター卿同様に心から応援したくなりました。2012/04/09




