出版社内容情報
夫婦関係が行き詰っていたアダムとアメリアの夫婦。そんなふたりに、くじでスコットランド旅行が当たる。ふたりきりで滞在することになったのは、改築された古いチャペル。彼らは分かっている。この旅行が自分たちの関係を救うか、あるいはとどめの一撃になると。猛吹雪によって外界と隔絶するふたり。そこに奇妙な出来事が続発し――。だれが何を狙っているのか? 『彼と彼女の衝撃の瞬間』を超える、今年最高の衝撃が待つ傑作!
内容説明
アダムとアメリアの夫婦はずっとうまくいっていなかった。そんなふたりは、カウンセラーの助言を受け、旅行へと出かける。夫婦だけで滞在することになったのは、泊まれるように改装された山奥の古いチャペル。不審な出来事が続発するなか、ふたりは大雪で身動きがとれなくなり―。だれが何を狙っているのか?『彼と彼女の衝撃の瞬間』の著者が贈る、驚愕の傑作サスペンス!
著者等紹介
フィーニー,アリス[フィーニー,アリス] [Feeney,Alice]
BBCで15年間、記者やプロデューサーとして勤務したのち、2017年に『ときどき私は嘘をつく』でデビュー。同書は20以上の言語に翻訳され、ベストセラーとなった。現在はデヴォン州で家族と暮らす
越智睦[オチムツミ]
東京外国語大学卒。英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
1 ~ 1件/全1件
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ミスランディア本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ちょろこ
127
ざわめきが続く一冊。離婚秒読みのアダムとアメリア夫婦。関係修復最後のチャンスに選んだのは山奥の古いチャペルへの招待旅行。天候不良、二人の不協和音、相変わらず限られた二人での視点、挿入される手紙という手法で読み手を深く誘い込む技巧にハマる。そして不審な数々の出来事と不審な人物。一体何が起きてるのか、誰かの罠か、ざわめきが絶えず続くこの時間はこてこてのザ・サスペンスという感じでたまらない。今回はこう来ましか!終盤からラストまでの驚き、欺き、そしてざわめきの連鎖はお見事。個人的に白い兎が出てきたのがうれしい。2022/08/12
とん大西
123
うわ〰️!その転調!序盤から中盤に至る気だるい流れがウソのよう。二重三重の畳み掛けの後の物語のオーラはもはやホラー。倦怠期のアダムとアメリアの週末小旅行。欠乏していたのは愛情だけではない。相貌失認…生まれつき相手の顔を覚えることができず、そのハンデ故重い十字架を背負ってきたアダムの苦難。が、彼は脚本家として世に出た。大物作家ヘンリー・ウィンターにも認められブレイクを果たした。彼と彼女の思惑をも呑み込むブラックウォーター・チャペル。夫婦の愛情は…ん?すさまじいどんでん返しに感嘆。邦題のタイトルも効いてます。2023/01/14
ケイ
112
そういう事だったのか。彼ら自身が明らかにしてくるまで分からなかった。 何の秘密を抱えているのだろうと気になっていたのだが。。。誰も嘘はついてはいないのよね。時間がある時に一気読みすることをおすすめ。2023/07/03
アキ
112
長年の夫婦の間に存在する嘘と真実、アダムとアメリアの双方からのモノローグで互いの関係性が徐々に見えてくる。吹雪の中、スコットランドのハイランド地方にドライブし、辿り着いたのはブラック・ウォーター湖の辺りのチャーチだった。毎年の結婚記念日に贈り物と今年の単語を含んだ手紙を積み重ね、現在の状況にフォーカスが合ってくると、驚くべき事実が明らかになる。相貌失認のアダムには妻の顔も判別できない。何重にも張り巡らされた伏線に、終盤は展開が目まぐるしいほど。騙し騙されの夫婦の話、他人事だと思ううちが幸せなのかも。2022/10/13
えにくす
103
離婚寸前のアダムとアメリアの夫婦は、助言を受けて旅行に出かける。滞在するのは山奥の古いチャペル。しかし不審な出来事が続発する中、大雪で屋内に閉じ込められてしまう。最初からホラーの雰囲気が満載。2人の視点で物語は切り替わるが、どちらも嘘をついているようで非常に怪しい。ドキドキしながら読む内に終盤で驚愕の事実が判明して、読者は騙されていた事を知るだろう。そこからラストまで二転三転。果たして2人は、無事に脱出出来るのか?旅行を仕掛けた者の正体とその目的は?夫婦関係の行く末や如何に?英国サスペンスの傑作だ★4.32022/09/02
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