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創元推理文庫
ささやく真実

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  • サイズ 文庫判/ページ数 314p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784488168117
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

出版社内容情報

奇抜な言動と悪趣味ないたずらで、周囲に騒動をもたらす美女クローディア。彼女が知人の研究室から持ち出した新薬には、強力な自白作用があった。クローディアはその薬を自宅のパーティーで飲みものに混ぜ、宴を悲惨な暴露大会に変容させてしまう。その報いか、深夜、彼女は何者かに殺害された……! 死体の発見者となった精神科医ウィリング博士が、意外な手がかりをもとに指摘する真犯人とは? マクロイ屈指の謎解き純度を誇る、傑作本格ミステリ。

ヘレン・マクロイ[ヘレン・マクロイ]

駒月雅子[コマツキマサコ]

内容説明

悪趣味ないたずらで、周囲に騒動をもたらす美女クローディア。彼女は知人の研究室から盗みだした強力な自白剤を、自宅のパーティーで飲みものに混ぜてふるまい、宴を暴露大会に変えてしまう。その代償か、夜の終わりに彼女は何者かに殺害された…!精神科医ウィリング博士が、意外な手がかりをもとに指摘する真犯人は?マクロイ屈指の謎解き純度を誇る、傑作本格ミステリ。

著者等紹介

マクロイ,ヘレン[マクロイ,ヘレン] [McCloy,Helen]
アメリカの作家。1904年ニューヨークに生まれる。23年、フランスに渡りソルボンヌ大学に入学。在学中から美術評論家や新聞記者として文筆活動を始め、以降十年近くヨーロッパに滞在した。帰国後38年に長編『死の舞踏』で作家デビュー。同書で探偵役の精神科医ベイジル・ウィリング博士を創造する。46年に作家ブレット・ハリデイと結婚(61年に離婚)。50年には女性初のアメリカ探偵作家クラブ(MWA)会長に就任。長年の功績を称えられ、90年にはMWAグランドマスター賞を受賞した。94年没

駒月雅子[コマツキマサコ]
1962年生まれ。慶應義塾大学文学部卒、英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Kircheis

262
★★★☆☆ ウィリングシリーズ3作目。 これまでよりフーダニットに特化してるイメージ。 飲むと何でも秘密を暴露してしまう危険な薬が鍵となって起こる事件の話。 冒頭から暴露大会までのサスペンスフルな盛り上げ方はさすが! 途中のウィリング博士の捜査が地味なのと、犯人及び真相がチープ過ぎる点はマイナス。 しかし、それほど長くないので、サクッと読めておススメです( ´∀`)2022/03/26

夢追人009

147
原題「致命的な真実」を‘音の手掛かり’に結びつけて「ささやく真実」と変更されたのは編集者のファイン・プレイでしょうね。著者がとことんこだわった気前の良過ぎる‘音の手掛かり’の意味を正しく見極めて読み解く事が真実の道に到達する為の鍵でしょう。でもこんなあからさまなヒントを鵜呑みにして良いのか?と疑心が湧き出したと思ったらやっぱり・・・そしてさらに意外などんでん返しが!また私は終盤の展開を読みながら随分と昔に読んだ江戸川乱歩の有名な名作短編(ヒントは漢字四文字の題名「〇理〇験」)の雰囲気を濃厚に感じましたね。

セウテス

109
ウィリング博士シリーズ第3弾。美貌だけが取り柄の悪趣味なセレブのクローディアは、飲むと何でも正直に話して仕舞う薬を使いパーティーを暴露合戦に。その夜クローディアは、死体となってウィリング博士に発見される。とある謎を提示する為に、博士を第1発見者にしなければならなかったのだろう。しかし警察にその事を伝えなければならず、必然的に読者に強いヒントを与えている。よって犯人を推理しやすいのが、ちょっと惜しい所。また、罠を仕掛けるものの犯人の自白に頼る展開は、バタバタしている様に感じる。評判よりは、私は辛口の評価で。2019/08/17

藤月はな(灯れ松明の火)

76
度が過ぎた悪ふざけを行う美貌だけが取り柄の悪趣味な女優が殺された。殺害される前、彼女は自白剤を使った暴露会を開いていたのだ。『貴婦人として死す』で死んだヒロイン気取りの年増みたいな傍迷惑なクロウディアには本当に腸が煮えくり返りました。だからこそ、犯人が哀れで仕方がない。ちゃんと大切な事に気づけたのに…。そして意外な所に張られていた伏線とそれに気付かせない盲点に大いに恥じました。2016/10/05

yumiko

75
お気に入りのマクロイ最新刊。「マクロイ屈指の謎解き純度を誇る」との宣伝文句は如何に!?美女クローディアが飲み物に仕掛けた自白剤は、パーティーを暴露大会に変えた。その夜彼女が殺されたのは悪趣味ないたずらの報いなのか…?魅力的な謎に一人一人際立った登場人物、風景描写も美しい。そしてベイジルの相も変わらぬ万能ぶりが見事。章の終わりの引きの強さと、謎が解けた後の腑に落ち感は今作も抜群で、犯人はこの人物しかいないと素直に納得できる結末を用意してくれている。来年の刊行作品も既に決まっているのが嬉しい。2016/09/16

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