感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
雪紫
49
ホテルの密室で射殺された五十万(!)の信者を持つ健康法の教祖。だが状況から見ると彼は殺された後エメラルド色のパジャマを着せられたそうな。感性の違いか容疑者連中(大半血縁)あれこれやっててもユーモアには感じなかったし、クリスティーやカーじゃなきゃ警察関係者とロマンスする容疑者なんて最重要容疑者なのに不思議とそうは思わなかった。・・・でもパジャマの謎や解き方、ロマンスに専念する警部と容疑者など脳内で思い浮かべるとわりと飛んでる感はある。2024/01/08
hit4papa
24
五千万人の信者を持つ健康法の教祖が射殺された!現場は密室状態で、被害者はなんと射殺された後、パジャマを着せられていたのだった...という不可能犯罪ものです。大金を稼ぎ出す新興宗教と、それに群がる権力者や踊らされる信者、教祖の財産の相続者たちの、右往左往する姿が戯画化されたユーモアミステリでもあります。70年前の作品ですが、今読んでもそんなに違和感がないので、ひとの精神生活は進歩がないんでしょうね。いかにもアメリカ的であり、ミステリとしての真相のトリッキーさより、そちらの方に興味を覚えました。【MWA賞】2017/08/14
本木英朗
18
アメリカの本格ミステリ作家のひとりである、アラン・グリーンの長編のひとつである。俺は1999年に一度、読んでいた。ブロードストンが殺されたと聞いて、世間の人は笑い死にしそうだった。彼は全米に五千万人の信者を持つ健康法の教祖様。鍵のかかった部屋の中で背中を撃たれ、それからパジャマを着せられたらしい。この風変わりな密室殺人の謎をキリキリ舞いしながら捜査するのは、頭はあまりよくないが、正直で強情な警部殿!という話である。2回目であるが、ぜんぜん分からなかってので、本当に凄かったです。(→)2025/02/28
みい⇔みさまる@この世の悪であれ
5
☆×4.5…タイトルはすごいけど、結構トリックは本格的。殺された人はなにやら胡散臭いけどね(笑)そして警部という人も決して名探偵要素はないのよ。それが他のミステリーとは違うところ。それと、なにやら裏でいろいろなことが起きます。しかしながらだまされないようにね。すぐ疑ってしまうと意外とも取れる犯人は隠れてしまうからね。2010/06/30
madhatter
4
題名に何となく偏見があって、今まで手を出さずにいたのだが…うわっ何かカーっぽい!一周して馬鹿っぽくなってんのも何かカーっぽい(笑)!いや、馬鹿にしている訳では断じてなく、登場人物の盲点を突いて、殺人の構図をがらりと一転させてしまう辺りなど、なかなか考え抜かれた良作ではないだろうか。また、作中のユーモアが、決して推理の邪魔になっていない点も好ましい。2012/01/30