出版社内容情報
中国系アメリカ人女性のリディアと中年白人男性のビル。現代最高の私立探偵コンビの活躍を収めた、日本オリジナル短編集待望の第二弾。シリーズ入門にも最適の一冊です。
内容説明
中国系女性のリディアと、中年の白人男性ビル。ふたりの私立探偵がコンビで、あるいは単身で多様な依頼に取り組む日本オリジナル短編集第2弾。地上げに絡む事件にふたりで当たる「永久に刻まれて」、リディアがカリブ海に赴いて若い娘の失踪事件を調査する「舟を刻む」、ビルが海辺の町で直面する痛ましい悲劇「少年の日」に加え、リディアの母が主役となる小品ほか全7編を収録。
著者等紹介
直良和美[ナオラカズミ]
東京生まれ。お茶の水女子大学理学部卒業。英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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ミスランディア本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kyoko
18
短編集だけどおもしろかった。やはりリディアのお母さんの物語が痛快だった。ラストはジャック・リー登場、そして今引き続いて「ゴースト・ヒーロー」を読んでいる。楽しい。2022/11/28
ほちょこ
16
リディア&スミスの短編集。このシリーズ、毎回どちらかが主人公で、つねに相棒として2人で活躍するので、私はピンでの活躍を読みたかった!まさにこの短編ではピンでの探偵業の話が満載。そして、口を開けば不平不満のリディアのお母さんのアマチュア探偵話も。お得な一冊だった。2016/09/15
Masa
10
リディアとビルと別れたくなくてずっと積んでおいたのだけど、どうしても急に二人に会いたくなって手に取りました。『夜の試写会』と比べるとちょっと物足りなかったけれど、二人の姿を見れたので良しとします。最後の2作はまったくいらなかったなという感想です。良し悪しではなく、好みの問題でしょうけれど。『ゴースト・ヒーロー』はいつ読もうかな。ローザンはFacebookで不思議な写真アップしてばかりだけど、もう書かないのかな。2018/10/11
かもめ通信
10
NYを舞台に繰り広げられる中国系女性リディアと中年白人男性ビルの探偵物語の魅力は、なんといっても丁寧に描かれた人物描写。短編集といえど侮れない。 とりわけ注目すべき点は、7篇のうちの2篇において、意外な人物が語り手になっていることだ。 そのうちの1つのタイトルは『チン・ヨンユン乗り出す』だというのだから驚きだ! なんといっても、チャイナタウンで5人の子どもを育て上げたにもかかわらず、英語を全く話さず、私立探偵という娘の仕事にいつも心と頭を痛めているあの難物、リ0ディアのお母さんが語り手なのだから! 2013/09/16
nagatori(ちゅり)。
9
全体的には重い話、多め。リディアのお母さんの話でほっと一息。でもこの話、以前どこかで読んだのとシチュエーションが似てるなあ、とつい心にひっかかってしまって悶々。なんだっけ…ポアロの何か?かな?最後の短編は「なんでここに収録されてるんだろう?」といぶかりながら読んだけれど、解説を読んで納得。次作『ゴースト・ヒーロー』が楽しみ。2014/08/23
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