創元推理文庫
夜の試写会―リディア&ビル短編集

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  • サイズ 文庫判/ページ数 346p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784488153106
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

内容説明

中国系女性のリディアと、中年の白人男性ビル。対照的なふたりの私立探偵の活躍を収めた、日本オリジナル短編集。ふたりが協力して殺人の容疑者を罠にかける「夜の試写会」、リディアと詐欺師のやり取りを描くMWA最優秀短編賞受賞作「ペテン師ディランシー」、ビルが高校生バスケットボール選手の死を探る「ただ一度のチャンス」など、現代私立探偵小説の粋、全7編を収録。

著者等紹介

直良和美[ナオラカズミ]
東京生まれ。お茶の水女子大学理学部卒業。英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ネコベス

13
東方紅が流れるライターは以前持っていたので、ちょっと懐かしかった。ディランシーはプロの詐欺師の割には警戒心が無さすぎではないか。「天の与えしもの」がとんち話のようで楽しい。2017/03/03

なにも

10
全体的にさらっと面白く読めたし、声をあげて笑ったシーンもあったけれど、幾つかズンとくるものもあった。「ただ一度のチャンス」、「人でなし」。この行き場のない怒りと悲しみを、いったいどこに投げつければいいのだろう。2019/06/05

Masa

9
読了。前にもどこかで書きましたが、短編って本当に苦手です。入り込んだと思ったら、するっと終わってしまうのが。でもローザンのこの二人に関して言えば、それは杞憂でした。時系列はどこになるのだろう。リディアとビルの関係がまだ初々しい。熟成された二人の関係もいいけれど、こんな二人もやっぱり読んでいて楽しい! 物語を通して二人の関係が成長しているということを、しっかり再認識できた短編集でした。いやこれ、シリーズ読み直したくなるでしょう、困ったなぁ。2017/09/04

ヨッシー

7
最近短編でも話題なローザンの全体的に小粒ながら良作揃いの短編集。一話一話がほどよくまとまっており、短編が苦手な自分にも読みやすい印象です。相変わらず脇役キャラが良い味を出しており(というかビルがちょっと没個性的なんだけどね)、特に「熱き想い」のグラハム、「天の与えしもの」のユダヤ人夫婦がお気に入り。難点を言えば、「虎の尾を踏む者」が「夜の試写会」と似た構成になっていることでしょうね(「虎の~」はもうひとひねり入ってるけど)。ところで「ペテン師ディランシー」が、確かに面白いけどエドガー賞を取ったのはなぜ?2011/05/17

冬見

6
K島さんが勧めているのを見て、とりあえず話題にあがった本作を読んでみました。……おもしろい! このシリーズは追いたい。リディアが颯爽としていて、かっこいい。ちゃんと独立しているところに好感を持てた。ビルとはあくまで仕事のパートナーとして接していて、デレデレしたりベタベタしたりしてなくて良かった。登場人物のかけあいもおもしろい。他のシリーズも読もうと思う。2014/07/14

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