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創元推理文庫
夜の試写会―リディア&ビル短編集

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  • サイズ 文庫判/ページ数 346p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784488153106
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

内容説明

中国系女性のリディアと、中年の白人男性ビル。対照的なふたりの私立探偵の活躍を収めた、日本オリジナル短編集。ふたりが協力して殺人の容疑者を罠にかける「夜の試写会」、リディアと詐欺師のやり取りを描くMWA最優秀短編賞受賞作「ペテン師ディランシー」、ビルが高校生バスケットボール選手の死を探る「ただ一度のチャンス」など、現代私立探偵小説の粋、全7編を収録。

著者等紹介

直良和美[ナオラカズミ]
東京生まれ。お茶の水女子大学理学部卒業。英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

goro@一箱古本市5/5

43
短編集は初読み。ローザンは卒がないし短編も上手い。コンビで2編、ソロの活躍で5編。中でも切なく心に残る「ただ一度のチャンス」と殺人も強盗もおきないが妙手で問題を解決した「天の与えしもの」どちらもビルの物語で「天の~」は短編だからこそ味わえる活躍が微笑ましい。既刊本はすべてストックしてるけどまだ未訳があるので今後も楽しみ。2024/10/23

なにも

11
全体的にさらっと面白く読めたし、声をあげて笑ったシーンもあったけれど、幾つかズンとくるものもあった。「ただ一度のチャンス」、「人でなし」。この行き場のない怒りと悲しみを、いったいどこに投げつければいいのだろう。2019/06/05

Masa

10
読了。前にもどこかで書きましたが、短編って本当に苦手です。入り込んだと思ったら、するっと終わってしまうのが。でもローザンのこの二人に関して言えば、それは杞憂でした。時系列はどこになるのだろう。リディアとビルの関係がまだ初々しい。熟成された二人の関係もいいけれど、こんな二人もやっぱり読んでいて楽しい! 物語を通して二人の関係が成長しているということを、しっかり再認識できた短編集でした。いやこれ、シリーズ読み直したくなるでしょう、困ったなぁ。2017/09/04

白玉あずき

9
「ペテン師ディランシー」評価が高いようですが、私の理解力が無いせいか、もう一つスカッとした落ちがわかりません。リディアそんなことしていいんかい? 「ただ一度のチャンス」はピアノソナタに登場したのと同じ、黒人貧困層の少年たちの「未来の無い」生活が描かれています。悪だとか正義とか割り切れない、救いの無い結末が重く後を引く良作です。「人でなし」もそうだなあ。重い事件のなかに、「天の与えしもの」のように、軽く読後感の良い物が混じっているのが本当にうれしかった。 最後に、ビルがマントヒヒと形容されていたのにびっくり2012/09/15

冬見

7
K島さんが勧めているのを見て、とりあえず話題にあがった本作を読んでみました。……おもしろい! このシリーズは追いたい。リディアが颯爽としていて、かっこいい。ちゃんと独立しているところに好感を持てた。ビルとはあくまで仕事のパートナーとして接していて、デレデレしたりベタベタしたりしてなくて良かった。登場人物のかけあいもおもしろい。他のシリーズも読もうと思う。2014/07/14

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