創元推理文庫
ロンドン幽霊列車の謎―辻馬車探偵ネッドの事件簿

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  • サイズ 文庫判/ページ数 379p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784488151041
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

出版社内容情報

殺人容疑で逮捕された辻馬車の御者仲間を救うため、愛馬とロンドンを駆ける辻馬車探偵。壮大な企みに巻き込まれていき……。ヴィクトリア朝ロンドンが舞台の軽快なミステリ!

内容説明

ロンドンで辻馬車業を営むわたしが乗せた奇妙な客は、馬車から降りたとたん、忽然と姿を消した。その男は死体となって発見され、同業者のひとりが殺人容疑で逮捕される。わたしは彼に、御者仲間全員の力を合わせて留置所から出してやると約束する―六千組の目と耳を総動員して。ヴィクトリア朝ロンドンを舞台に、辻馬車探偵ネッドたちの活躍を軽快に描く、傑作歴史ミステリ。

著者等紹介

森沢くみ子[モリサワクミコ]
関西外国語短期大学米英語学科卒。英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ごへいもち

23
なかなか面白かった。ミステリーというよりイギリスのお家芸、冒険小説という感じで当時のロンドンの様子が垣間見える気がする。本当かどうか確かめられないけど2011/12/22

那由多

15
積み本崩し。ヴィクトリア朝中期のロンドンで辻馬車業を営む主人公が、御者仲間の無罪を証明しようと調べ始めていくうちに大きな犯罪に巻き込まれていくのがメインだが、御者の日常パートが多く、ちょっぴりのんびりムードが漂う。辻馬車の御者なんて、映画や小説では風景の一部みたいなもので御者のことなんて考えたこともなかったから新鮮だった。日本語タイトルの幽霊列車は煽りすぎかな。原題の方がしっくりきます。2019/07/18

鐵太郎

14
ホームズが活躍する時代より20年ほど前の、ヴィクトリア調中期のロンドンを舞台にしたミステリ。何がユニークかというと、この時代としては下の上くらいに位置する階層である、自営の二輪辻馬車(Hansom cab)の御者を主人公・探偵役としたミステリであることかな。日本で言うと明治という年号が始まった頃。なかなか面白いんだけど、お話を大きくしすぎていないかな。ちょっと無理がありそう。2012/10/11

hydrangea

13
2時間ドラマにしたら丁度いいくらいの軽快な感じのミステリ風活劇、という言い方がしっくり来るかも。六千人の目と耳云々煽りは過剰気味ですけどね。そこまでのボリューム感は正直ありませんが、色々と舞台仕立ては含まれていますので、この時代の雰囲気は愉しめる一作だと思います。若干放ったらかし気味な伏線が気にはなりますが、そこは御愛嬌ということでw2014/10/05

けいちゃっぷ

10
息抜きのつもりで読んだら、たしかに息抜きにはなったが、かなりとっちらかってる印象。 舞台はみんな大好きヴィクトリア朝のロンドン。 辻馬車の御者である主人公が誤認逮捕された御者仲間を救うために奔走する。 色々と謎や危機は提示されたが、推理ものと言うよりは冒険もの。 ロンドン観光気分を味わえるのは良かったが、テムズ川に穴を開けたら当時の技術力でどうやって塞いだんだろうね。 379ページ 2015/09/17

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