感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
koo
5
再読。不倫中の主人公、妻、婚約中の娘の一家にジゴロが入り込んで起きる殺人事件、地味ながら有能なトラント警部の捜査により家族の本当の姿が露わにされ徐々に明らかにされる真相、主人公視点で犯人候補が二転、三転する展開とホイーラー単独作の典型的作品で前情報なしなら充分水準作なんですが「二人の妻をもつ男」とメインプロット、人物配置が丸かぶりな為序盤で忘れていた2作品の真相、犯人を思い出してしまいました、ここまでかぶるとは(笑)結論としては「二人の妻をもつ男」を読んでいれば読まなくてもいい作品ですね(笑)2022/09/29
madhatter
2
再読。全体的に『二人の妻』の同工異曲。一人だけが蚊帳の外にいて、逆に怪しいところまで似ていると思う。面白いのは確かだが、この二作を続けて読むと、さすがにお腹一杯ではあった。しかし、『二人の妻』が私にはハッピーエンドに思えなかったのに対し、本作は僅かに希望が見えなくもない。両者共に、語り手が属する社会の崩壊を裏テーマとするが、本作の登場人物には、まだ自省する程度の良心があるからか。愚者達は確かに楽園を失った。だが、完全な崩壊の後にあるものは、再生だけだと信じたい。2011/09/19
kanamori
0
☆☆☆2013/07/18
卍ザワ
0
メロドラマじみたサスペンス。古典だが、時代も古臭さも感じず、面白く読了。最近流行りのスリラー傾向のサスペンスとは違ってくる。探偵役を除き、登場する男性キャラが、どいつもこいつもクズばかり。2015/05/02
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