創元推理文庫<br> メルトン先生の犯罪学演習

創元推理文庫
メルトン先生の犯罪学演習

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  • サイズ 文庫判/ページ数 355p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784488145019
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

本木英朗

20
法理論の世界的権威メルトン教授は、母校のケンブリッジ大学に招かれて講義を行うことになったのですが、初日の朝駅に降り立った瞬間転倒し、頭脳に変調をきたした教授は、学生一同に向かって、如何にして法網をくぐり抜けて悪事を働くか、というとんでもない内容の講義をはじめだします。たちまち評判が伝わり他学部の学生も講義に潜り込みはじめ、今や法学教室は超満員となってしまいました。慌てたケンブリッジ当局は教授を精神病院に入院させてしまうのですが、そこでもまた大騒ぎが…。

棕櫚木庵

18
高校の頃,昼休みに学校図書館に行って一冊の本を少しずつ読むことにしていた.そうやって読んだ本の一冊.短い話を集めたもので,そんな読書には最適だった.一つ一つの話が大変面白かったという印象以外は忘れてしまったが(^^;),“一人の無罪の人間を誤って有罪とするより,百人の有罪の人間を無罪放免する方がよい”という意味の言葉があったのを覚えている.つまり,「疑わしきは罰せず」.志賀直哉が松川事件について,無実で死刑にされるのは「考へただけでもたまらない」と言っていた.それと同じ感覚.→2023/02/27

本木英朗

16
英国の本格ミステリ作家のひとりである、ヘンリ・セシルのデビュー作である。俺は2001年に一度読んでいた。法理論の世界的権威メルトン教授は、母校ケンブリッジ大学に迎えられて講義を始めることになった。ところがある朝、駅に降り立ったところで転び、頭を打ったことで変調をきたした先生は、開口一番、学生たちに向かってとんでもない話をしだした。いかにして法網をくぐり悪事を働くか、という内容だった――という話である。2回目であるがぜんぜん思えていなかったので、本当に凄かったです、ハイ。(→)2024/01/05

KAZOO

3
ユーモア小説に入るのでしょうか?大昔の中学時代に読んで、これが推理小説の分野なのかと思ったことがあります。今でいえば奇妙な味の小説なのかもしれません。それこそ謹厳実直な法律の先生が頭をうってから、脱線したような授業を行い人気が出てくるという、当時ありえなかった小説ではないかと思いました。今読んでもある程度楽しめます。2013/04/22

すけきよ

3
基本的には犯罪小咄集といったところ。小咄と小咄の間に、メルトン教授の様子が描かれ、それが縦軸になっている。てっきり、ひたすら講義の形で進むのかと思っていたら、まるで違う展開で、ちと吃驚。小咄自体はかなり好み。……好みなんだけど、ちょっと全体的に長い。山も谷もなく、ただひたすら小咄するだけなんで、途中でだれる。ワンパターンになっちゃうんだよなぁ。2006/06/20

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