内容説明
社会的地位も財産も美しい妻も手に入れ、満ち足りた生活を送っていた男が、それだけでは飽きたらず、途方もない計画を立てた。航空ショーの売上金という足のつかない大金を運ぶ輸送車を襲うというのだ。ロンドン警視庁への挑戦!警察重鎮の娘を人質に取り、輸送ルートを調べ上げ、すべては抜かりなく実行されたはずだったが…。犯罪の愉楽が彼と妻にもたらしたものは…?!
著者等紹介
アルレー,カトリーヌ[アルレー,カトリーヌ] [Arley,Catherine]
1924年パリ生まれ。女優として舞台に立ち、映画にも何本か出演したが引退。1953年『死の匂い』で作家デビュー。56年に発表した『わらの女』によりミステリ作家としての地位を確立した。同作は、イギリスで映画化され世界的に大ヒットした。サディスティックな作風で知られ、次々にヒット作を生み、日本でも多くの作品がTVドラマ化されるなどし、悪女書きの作家として一世を風靡した。60年代なかば頃から、ブラック・ユーモアの効いた作品、SF的な作品、冒険小説風な作品等々、多彩な作風を開花させた
安堂信也[アンドウシンヤ]
1927年東京生まれ。1951年早稲田大学仏文科卒業。同大学教授、演劇博物館副館長等を歴任。2000年歿(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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花林糖
16
王侯貴族が犯罪を楽しむのかと思ったら違った。最後がなかなかの衝撃だけど、ある意味スッキリでした。超大金持ちの考える事は理解不能。2015/10/18
キーにゃん@絶対ガラケー主義宣言
9
元女優とだけあって、アルレーの作品は映像化したら面白そう。実際に映像化されているし。エンディングはちょっと予想外。きっとあの人が実は…とかのパターンかな?とか考えたりしてたんだが(笑)。そこはフランスノワールでありんした。2015/05/01
nuit@積読消化中
4
『犯罪は王侯の楽しみ』のラストの章を読み終え「えぇ!?こ、こんな、(ある意味)衝撃のラスト!」とひとり叫んでまった!あんな入念に犯罪計画を立てたのに…え、貴族の遊びって…ルネッサ〜ンス!!( ・∀・)っY☆c(・∀・ ) 2014/12/13
J・P・フリーマン
3
社会の頂点まで上り詰めた大富豪が刺激を求めて現金輸送車を襲撃する計画を立てる。最後まで読むと、結局この人は何がしたかったのかと思ってしまう。2015/06/14