感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
翡翠
15
数々の悪女を生み出したアルレーだが、今回は悪い男。しかしちょっと追求の手が甘い。ロマンティックすぎる。どうした?アルレー!いつものビリビリするような残酷さがないのよね。国際サスペンス受賞作品。2022/06/09
東森久利斗
2
武力や暴力に頼って生きてきた者は、最後にはその暴力によって滅びるという因果応報、自分の信じる道にすべてを捧げ、その道に殉じるという生き様、いずれの意味合いも感じ取れるスッキリしないモヤモヤ感、虚無感にみちた破滅への美学。アルレーには珍しい、ダークな雰囲気を感じさせない、ダイナミックでスピーディー、悪女の登場しない男二人の物語、無駄のない展開、クールでドライ、破滅へと向かう人間心理、研ぎ澄まされたスタイリッシュな筆致は、アルレーならでは。2026/03/03
slowbird
0
ナチスの幹部がアフリカへ脱出しようとした飛行機が墜落して、持ち出した財宝とともにジャングルに眠っていて、二人の男が、財宝を我がものにしようと企てる。男の一人は戦時中ドイツ空軍の爆撃機のパイロットで、多くの人々を殺戮してきた彼が、無関係の犠牲者を出すことをためらうことに合理性はあるのかで葛藤する。それは財宝の価値と比較すれば良心の呵責など問題にならないのではないか。その判断の結果がどちらでも、葛藤は一生つきまとう。あの戦争のことを真摯に考えるほど、モラルが崩壊していくというジレンマが突きつけられている。2025/01/14
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