内容説明
ソ連情報部は、このところの失策続きをなんとか挽回しようとしていた。そこで槍玉に挙げられたのが、英国秘密情報部の腕利きスパイ、007ことジェームズ・ボンドだった。陰謀の舞台は、トルコのイスタンブール。ソ連情報部の美女との、豪華なオリエント急行での逃避行。二重三重に仕かけられた罠に、さしものジェームズ・ボンドも次第に搦めとられていく。シリーズ最高峰の傑作。
著者等紹介
井上一夫[イノウエカズオ]
1923年4月生まれ。1947年、慶應大学哲学科卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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absinthe
174
面白かった!007第4作。スパイ小説の基本中の基本。設定は相変わらず荒唐無稽。今風のタイトルで表すと『身に覚えのない美女からいきなり指名が入り、上司から迎えに行けと命じられた公務員なんだが。ロシアナンバーワン美人情報部員と一緒に豪華オリエント急行の旅を税金で楽しんできた件w』360Pの作品で、ボンドの登場は100P、美女との出会いは240Pという、ボンド以外の視点の描写が重厚。好むかどうかは判断別れるか…。スパイ業の辛さは伝わってくる。アクション重視の人はあっさりしすぎで肩透かしかも。2021/12/17
A.T
21
クリスティーの「オリエント急行殺人事件」の時代から25年ほど経過した、その後のオリエント急行の変貌が描かれたところに、まず注目。かつての高級感は何処へやら。すでに庶民の足になったオリエント急行でストーリーは展開する。007の存在感をしのぐスメルシュの異様さ、ボンドガールの素朴さにグッとくる。2018/08/27
霧島
8
007、個人的に二作目。『カジノ・ロワイヤル』より動きがあって面白いが、傑作とまでは言うのは大袈裟に感じた。第一部で「すごそうな敵が出てきたぞ」と盛り上がるも、対決したといえるのは最後の最後だけで、その対決も割と短く、あっけない。つまらない訳ではないけど、これがシリーズ最高傑作なら他の作品は一体…と不安になってしまった。アクションメインではないし、ボンドカーも登場しないし、映画と小説は別物と捉えて読んだ方がいいのかも。色々と釈然としないので、とりあえずもう少しシリーズ作品を読んでみようと思う。2016/04/07
yi120
4
エンタメ小説、映画のド派手さはないが小説ならではのきめ細かさがあって冷戦時代の殺伐さが感じられる。ボンドの登場はかなり遅めで活躍する場面も少なめ。敵と仲間の描写が多いが中だるみすることも無く面白かったです。恐ロシア・・独裁者の国家の国民の生き辛さ・・敵、味方共に脇役の魅力も物語の良いスパイスに。ラストはクリフハンガー、次作は病院からかな?2020/01/05
東森久利斗
3
地球の歩き方 007編、ロシア美女の現地添乗員同行、命の保証なし、スリルと冒険に満ちた、東西文化の要衝イスタンブールと豪華オリエント急行の旅。妖艶でエキゾチックなテイストと007らしいエスプリ感覚のハイブリッドな雰囲気。007映画シリーズ中最高傑作と名高い「ロシアより愛をこめて」のメインキャスト、後のボンドガールと敵役のイメージを決定づけた鮮烈なインパクト、ダニエル・ビアンキとロバート・ショーが脳裏に浮かぶ。2025年、オリエント急行の復活が楽しみ。2024/04/05




