内容説明
実業家マイクル・ハウエルは、不幸な偶然の結果、ゲリラ組織“パレスチナ行動軍”の指導者サラフ・ガレドに、組織への全面的な協力を強要される。みずからと会社を窮地から救うため、危険な賭けに出るハウエル―。当事者自身が詳らかにする、中東世界を震撼させた“グリーン・サークル事件”の真実とは。スパイ小説の大家が円熟の筆致で描く、1972年度CWA最優秀長編賞受賞作。
著者等紹介
アンブラー,エリック[アンブラー,エリック][Ambler,Eric]
『グリーン・サークル事件』で1972年度CWA最優秀長編賞受賞
藤倉秀彦[フジクラヒデヒコ]
1962年生まれ。青山学院大学第二部英米文学科卒業。英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
NORI
10
シリアを舞台に実業家のマイク・ハウエルとパレスチナ行動軍のリーダーであるサラフ・ガレドの対決の物語です。1970年代に現地で取材した緊迫した緊張感も出ており、ガレドとの取引の際に苦心するハウエルの心理描写がよく描かれていました。2020/07/26
優
1
最初は、設定も複雑だし、私に身近なテーマでもないし、最後まで読めるか不安だったけど、主要人物が出揃ったへんから物語がどんどん進行して、最後まですごく楽しく読めた👍2018/11/16
toshi
0
文体は硬質で、少し取っつきにくいかもしれません。物語が進むに連れて、グリーンサークル事件の全容が少しずつ明らかになって行くスタイルです。そのため、どういう事件なのかが最後まで分からず、物語の構成が上手いと感じました。2018/01/02
-
- 和書
- 小泉今日子と岡崎京子