出版社内容情報
閉じこめられた6人。
生き残るには、
この中の「誰かが抱える秘密」
を暴かなければ――
『自由研究には向かない殺人』の著者が贈る、
極限状況下の傑作サスペンス!
高校生のレッドは友人3人、お目付け役の大学生2人とキャンピングカーで旅行に出かけていた。だが人里離れた場所で何者かに狙撃され、車に閉じこめられてしまう。午前零時、狙撃者から連絡が。その人物は6人のうちの誰かが秘密を抱えている、命が惜しければそれを明かせと要求してきた。制限時間は──夜明けまで。『自由研究には向かない殺人』の著者が贈る究極のサスペンス! 解説=大矢博子
【目次】
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ゆのん
38
無我夢中で読んだ後に『面白かったーーっ』と何度も言ってしまう本にたまに出会う。そんな作品だった。ミステリ好きの私が知る中でも最も狭いクローズドサークル(31フィート)。姿の見えない狙撃手。皆がそれぞれ抱える秘密。閉鎖された空間での異常な言動…。臨場感や没入感が凄く、彼らと同じ車中にいるかのよう。とにかく、これは読まないともったいない、読まないと損する作品だ。出版社からのプルーフで読んだので発売はまだなのに早くも次の新作刊行が待ち遠しい。7/30刊行予定。2025/03/14
三編 柚菜
8
ひとたびページを捲れば、読者も乗車人。そう思わせるほどに没入度の高いサスペンスだった。RVが狙撃によってクローズドサークルと化して以降、ホラー、ミステリ、サバイバルの三重奏が奏られる。中盤以降、いよいよメインとなる心理戦には予想外と衝撃の展開が目白押しで、片時も目を離すことができなかった。停車したRVを舞台としながらも、非常にドライブ感のある読み心地に包まれるのだ。これは、秘密を抱えた者たちによる『助け合い』の物語だ。7/30、東京創元社さんより発売予定🚙2025/06/14
📖®🍵
1
ちょっと長めかなぁ…………?何を書いてもネタバレになりそうだが、登場人物たちの心境を微細に描いてあるのは楽しめた。冒頭の和気あいあいとした空気から一変して物語が進んでいくにつれ、自然とページをめくる手が早くなった。ずっしりとして満足感のある読了後。是非書籍が刊行されたら手に取って欲しい。私も再読したい一作です。2025/07/17
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