内容説明
刑務所を出たのは灰色の雨の朝だった。警官を死なせた罪を着せられ、棒に振った3年半。いまさらろくな職にありつけるはずもなく、妻の稼ぎにおぶさり酒に溺れる日々が始まる。だが、思いがけず偽装誘拐工作の渦中に巻きこまれたことから、すべてが、めまぐるしい急流へと呑まれてゆく。人生から脱落しかけた男の孤軍奮闘を描く手練のスリラー。
著者等紹介
一ノ瀬直二[イチノセナオジ]
1923年1月東京生まれ。早稲田大学英文学科卒業。主な訳書に「クィン氏の事件簿」「秘密組織」「二人で探偵を」「スは宇宙のス」など
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
co_taro
6
スリラー!自分世代的に思い浮かぶのはマイケルジャクソン笑?チェイスはスリラーの王様らしいけれど、個人的には最近"スリラー"って使わない。ミステリか"サスペンス"、かなあ?復刊フェアで買って、積ん読だった「この手に孤独」(改題前の「貧乏くじはきみが引く」のほうが創元のチェイスって感じですが)読み始めるとやっぱりイッキ読み。巻き込まれ型の物語、元記者が妙なプライドを捨てられない、ハメられ体質でちょっとツメの甘い主人公、懲りずにぶら下がるエサに食いつき次々墓穴を掘る様に、ついページを繰る手がとまらない~。 2024/12/09
Taro
3
面白かった!!相変わらずの予想を裏切るストーリー!!とにかく作品に引きずりこまれます。ストーリーの造りこみのレベルが凄まじい作品でした!!2014/06/13
-
- 電子書籍
- アカネんちは結婚相談道場! まんがタイ…
-
- 電子書籍
- 高野優の育児の学習 おはよう赤ちゃんハ…