感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
セウテス
39
ペリィ・メイスンのシリーズ一作目。ロスに事務所を置き、美人秘書のデラ・ストリートと共に依頼人のためなら、違法すれすれの手段をとってでも闘う行動派弁護士です。このシリーズの特徴に、人間的に好きになれないタイプの依頼人が多く、周りの人達は有罪を決めつけている中で、ひたすら論理的に無罪を勝ち取って行きます。そう言う意味で、今回の依頼人は最初にして最高に嫌な依頼人です。ビロードの爪とは、美しい人妻の見た目と攻撃手段を隠し持っている処から想像がつくと思います。シリーズを通してのメイスンの弁護姿勢が、分かる作品です。2014/07/25
ホームズ
21
ペリィ・メイスン・シリーズは聞いたことがあったけど読むのは初めて。面白かったと思います。登場人物たちのキャラクターも良かったし事件の捜査の展開も良かった(笑)秘書のデラとのコンビは面白いな~(笑)他の作品も色々読んでみたいな~って思える作品でした(笑)しかしシリーズだけで80作って凄いな(笑)2013/04/10
造理
5
★★★☆☆ ペリー・メイスン弁護士シリーズの第1作。メイスンは非常に熱い男で本書のようなどんな嫌らしい依頼人(メイスンを殺人犯に仕立てようとさえします)にも、職務と割り切って真相追及に励みます。どんでん返しもあり楽しく読めました。他にも読みたいが80作以上あるのか!2017/08/27
東森久利斗
4
江戸っ子なみの喧嘩っ早さとべらんめえ口調、好感度バツグン、ワイルドでタフな正義漢”ペリー・メイスン”の躍動感にあふれた大活劇。法廷サスペンスというより法廷ハードボイルド?2019/07/17
みい⇔みさまる@この世の悪であれ
4
☆×4.0…派手さは無いです。だけれども、非常に癖が無く読みやすい文章です。しかしメイスンは本当に冷静です。こんなに淡々でいいの?と思うぐらいに進んでいきますし。でもちゃんと真相は盛り上がるようになっています。まあテンションがあがる(?)ほどではないですけどね。ちなみにこの作品は最後に次の依頼人がわかるようになっています。こういう落ち着いて読めるミステリーは嫌いじゃないなぁ。2010/09/21