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創元推理文庫
一角獣の殺人

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  • サイズ 文庫判/ページ数 350p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784488118297
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

内容説明

パリで休暇を楽しむケン・ブレイクは、美女イヴリンとの再会により、“一角獣”をめぐる極秘任務に巻き込まれた。そして嵐の中たどり着いた『島の城』では、目撃者のいる前で怪死事件が発生。死体の額には鋭い角のような物で突かれた痕が残っていた。フランスの古城を舞台に、希代の怪盗、パリ警視庁の覆面探偵、ヘンリー・メリヴェール卿が三つどもえの知恵比べを展開する。

著者等紹介

田中潤司[タナカジュンジ]
評論家、翻訳家。東京都生まれ。早稲田大学卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

セウテス

62
ヘンリー・メルヴェール卿シリーズ第4弾。〔再読〕舞台はフランスの古城、しかも嵐によって外部から孤立した城。集まった来賓たちを待ち構えていたのは、フランスの怪盗フラマンドからの犯行予告。さらには、客の中にパリ警視庁の警部ガスケが、変装して潜入しているという。事件は集団が見ている中、どうやって殺人を行えたのか?なのだが、剰りにも特種過ぎて解らないだろう。それよりも警部側とヘンリー卿側の推理勝負が、中々鋭いサスペンスを与える。特に警部が指摘する犯人が、語り手である私(ブレイク)という設定は珍しく緊張感が良い。2017/11/02

みっぴー

20
死体には、目と目の間に大きな穴があり、頭蓋骨を貫通し、脳まで達していた。まるで一角獣の角で刺されたかのような……興味津々で読み始めたのですが、登場人物がややこしいです。誰が誰に変装していたとか、実は~が~だったなど、新たな事実が加わるたびに情報を整理していたら、物語に対する興味が失せてしまいました。凶器の正体については「?」が100個くらいつきます。そして読み終わるまで三度も寝落ちという大失態(´д`|||)よっぽど作品と合わなかったんですかね…2015/08/03

LUNE MER

17
ユニコーンの角でひと突きされたとしか思えない傷を負った死体。…そんな感じで雰囲気を盛り上げたところから展開していくカーらしさあふれる作品。こういう入り口から現実味を一切無視したような大味のアクロバティックなトリックで有無を言わさずねじ伏せてくれる島田荘司御大の剛腕に毒されている身としては、地に足のついた本作の真相はちょっと物足りないと感じてしまうのは事実。それにしても近年カー作品の新訳がどんどん刊行されているこの傾向は大歓迎だ。2023/07/10

kagetrasama-aoi(葵・橘)

12
カーター・ディクスン、登録三十五作目。ヘンリー・メリヴェール卿の長編四作目。タイトルが暗示するありえない凶器による、犯人の姿が見えない不可能犯罪。橋が壊れることによって孤立してしまった島に立つお城。フランスの怪盗vs.パリの名警部の騙し合い。ケン・ブレイク(黒死荘の殺人の語り手)のロマンス譚。最後にH・Mの謎解き……と盛りだくさんの内容で面白いことは面白いんだけど、消化しきれなかったかなぁ……という感想です。英語と仏語を使い分けが重要なヒントになってるけど、翻訳文では上手く伝わってこないのも残念でした。2018/05/30

ako

12
偶然と誤解により警察に追われる身となったHM卿達が辿り着いたのは島の城。その後橋が落とされて孤立。「一角獣」なるものを狙う正体不明の怪盗フラマンドと、これまた正体不明の警部ガスケの対決により、城の中は誰が怪盗で誰が警部なのかわからない状態。HM卿も対決に参戦し、途中ではガスケの正体もわかりますがそれすら本当なのか最後まで疑わしく思えてきて…ストーリー自体はスリルがあって楽しかったです。トリックはカーらしくわかりにくくて微妙な感じ。2015/09/27

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