創元推理文庫
エドマンド・ゴドフリー卿殺害事件

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  • サイズ 文庫判/ページ数 503p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784488118266
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

内容説明

十七世紀、王政復古の英国。国王暗殺の噂が流れるなか、治安判事エドマンド・ゴドフリー卿が不可解な失踪を遂げ、五日後に無惨な遺体となって発見された。旧教徒の陰謀か、私怨による復讐なのか。虚実綯い交ぜの密告、反国王派の策動も相俟って、一判事の死は社稷を揺るがす大事件へと発展…。不可能犯罪の巨匠J・D・Cが英国史上最大の謎に挑んだ、歴史ミステリの古典的名作。

著者等紹介

岡照雄[オカテルオ]
1930年福岡市生まれ。京都大学文学部卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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ホームズ

12
カーの歴史物を読むたびにイギリスの歴史の本を読んで周辺の歴史を予習しておけばよかったと思ってしまう(笑)この本に登場する人物たちは割と学校の世界史の授業でチラっと名前が出てたりするので大まかな時代は分かったけど・・・。イギリスの王政下での宗教対立や暗殺計画、外国の介入、影で起きる事件が・・・。面白かったとは思います(笑)しかし登場人物が多くてちょっと混乱してしまうところが多かったですね~(笑)2009/12/17

ネコ虎

10
推理小説というより歴史小説のような。17世紀中期の宗教争いが政治闘争となり、ゴドフリー卿殺人事件が、真犯人なぞお構いなしに過酷なでっちあげ犯人が多く作りだされ、簡単に処刑されていく。偽証が次々と繰り出されるが、全ては真実とされ、被告はカソリックと言うだけで全く信用されない救いのない事件。冤罪に次ぐ冤罪による処刑では気が滅入ってくるが、17世紀英国の状況はそういうものだったのかと勉強になる。9割方はゴドフリー卿殺人犯探しはどこかへ行ってしまったが、最後にカーの真犯人の推理が披露される。少し複雑過ぎて疲れた。2018/03/08

Tetchy

7
本作は正確には未解決事件の真相を探るノンフィクション物だとして読むよりも、17世紀のチャールズ二世政権時代を語った歴史書として読む方が正しいだろう。この事件の真相は?というよりもこの事件が当時イギリスに何を起こしたのか?国王は、その政敵は、プロテスタント達は、カトリック達は、そして影で暗躍するフランスは何を行ったのか?を知るには格好の書物である。カーの、未解決事件の推理力は元より歴史物作家としての技量の高さを知る上でも貴重な作品だろう。2009/12/09

りず

4
巨匠カーが英国屈指の謎に挑む!なんてワクワクする響き!と思ったものの…あれ、これってミステリ?いや歴史小説…?いやいや歴史書でしょこれ!しかもかなり専門性の高い!「時の娘」のような展開と思っていた分、まったく心構えができておらず大変読みにくかった。途中でいろいろ資料を読んでみたりもしたけれど…カトリック陰謀事件の胸糞悪さに辟易。これは「殺人愛好倶楽部会員」部分をミステリとして、本編を歴史書として読むとしっくりくると思う。それにしても、登場人物一覧の長さよ…サム・アトキンズは結局どうなったの~2020/02/22

ぼくねこ

4
政治情勢や登場人物像をしっかりと掴むのに多大な時間がかかったが、全体像が見えてきた中盤以降は面白さが加速する。宗教や政治に振り回される登場人物の人間ドラマに重きが置かれているなど、一口に歴史ミステリと括ることはできないが、とにかく重く、読み応えのある一冊だった。2018/05/30

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