出版社内容情報
アメリカ実業界の大立者がイギリスの別邸で殺害された。世間を騒がすこの大事件の解決に赴いた画家にして名探偵のトレントは、重要容疑者である、被害者の美しき妻メイベルと出会う……。「名探偵が容疑者に恋をする」大胆な展開と見事な謎解きで、英米ミステリ黄金時代の先駆けとなった傑作長編。かの江戸川乱歩が名作ベストテンに選び、翻訳を試み、自作に影響をおよぼすほど惚れこんだ本格ミステリが、新カバー&新解説で登場!
E・C・ベントリー[E・C・ベントリー]
大久保康雄[オオクボヤスオ]
内容説明
アメリカ実業界の巨人マンダースンが、イギリスにある別邸で撃たれ殺害された。画家にして名探偵のトレントは、懇意の新聞社主に依頼され、事件記者として現地に赴く。そこで彼は最重要容疑者である、被害者の美しき妻メイベルと出会うのだった…。独創的な大トリックを有し、恋愛の要素をミステリに持ちこんで成功した本書は、現代推理小説の黎明を告げる記念碑的名作である。
著者等紹介
ベントリー,E.C.[ベントリー,E.C.] [Bentley,E.C.]
1875年イギリス・ロンドン生まれの作家、詩人。新聞社に勤めるかたわら詩を発表。独自の形式を持つ四行詩は、自分のミドルネームにちなみ「クレリヒュー」と称されるようになる。1913年、長編小説『トレント最後の事件』を刊行。ミステリ黄金時代の先駆けとなる歴史的傑作として高く評価される。“ブラウン神父”シリーズの作家G・K・チェスタトンとは学生時代からの盟友であり、36年にはチェスタトンの後任として、ディテクションクラブの第二代会長に就任した。56年没
大久保康雄[オオクボヤスオ]
1905年生まれ。慶応大学卒業。1987年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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