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創元推理文庫
ブラウン神父の醜聞

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  • サイズ 文庫判/ページ数 307p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784488110055
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

セウテス

64
ブラウン神父シリーズ第5弾。今回は人物が全員忽然と消え失せる、人間消失を扱った「古書の呪い」を含む9作の短編集です。この作品などは「そんなバカな」と、思わず口から出そうですが、チョッとした見方の違いからトリックを仕上げるのは、本当に作者の特徴であり素晴らしい才能だと思います。「緑の人」もそうです。フーダニットものですが、チョッとした犯人の発言をブラウン神父は見逃しません。「ブルー氏の追跡」は犯人消失もの、人は見かけによらないという事です。さらには解説の「ブラウン神父の世界」は、是非とも読んで頂きたいです。2015/10/14

ジャムうどん@アカウント移動してごはんになります

47
ついにブラウン神父シリーズ、完。満足なようで、淋しい。今回もブラウン節炸裂とでも言いましょうか、深い名言が飛び出します。今回一番のお気に入りである「古書の呪い」5人の人物の消失、なんて怖いんだ・・・と思っていたら、オチに思わず絶叫(笑)この中でというより、シリーズの中でも上位に来るほど好き。解説の「ブラウン神父の世界」が面白く、今までのシリーズを振り返りニヤニヤとしてしまいます。これで終わりだーという雰囲気は特になく、どちらかと言えば「秘密」で終わりの方が納得なのですが、内容が良いので文句は言えません。2015/11/04

星落秋風五丈原

38
一流新聞記者からもコメントを求められるアメリカ人女性ハイペシア・ポターと愛人の逢瀬を見た新聞記者は、二人を手助けしたのはブラウン神父だと糾弾。ルーデル・ロマーニズに関する描写に「この男、何かと言えば彗星にたとえてよいタイプで、それほど毛が(彗星のしっぽのように)ふさふさとしていて、人柄がまた熱っぽかった。(中略)この彗星のしっぽは、彼氏と離婚した女たちの一つながりというわけで」というのがある。ラテン系だから毛深いというのはわかるが女性関係の華やかさをもその毛深さと同等に例えた彗星に比するとは、これいかに。2016/08/30

Tetchy

11
ブラウン神父シリーズ最後の短編集。さすがに当初の煌めくような凄味は薄れているが、それでも「古書の呪い」や「とけない問題」など、切れ味鋭い秀作があるのだから、油断できない。2008/09/25

月華

7
図書館 1982年10月初版。1993年8月9版。短編9話。醜聞では、一度目に広がった話が誤報でも、訂正分はすでに見向きにされない辺りが、今と変わらないように思いました。2017/11/03

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