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創元推理文庫
ブラウン神父の不信

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  • サイズ 文庫判/ページ数 309p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784488110031
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

セウテス

61
ブラウン神父第三弾。前作から十二年経って久々の発表だった事もあって、一作目にホームズを真似て「ブラウン神父の復活」を持って来るとは、思わずシャッポを脱ぎました。シリーズの中でも名作揃いで、特に「翼ある剣」は雪密室と死体の意外な隠し場所、カーの「白い僧院の殺人」はこの作品から影響を受けたのでしょう。「金の十字架の呪い」「ギデオン・ワイズの亡霊」等のオカルト的なミステリーの形は、カーの基本になったと考えられます。他にもクリスティを始め、後続の作品に影響を能えたと思われるトリック満載で、まず読むべき作品です。2015/08/29

ジャムうどん@アカウント移動してごはんになります

38
今回の短編集は、いつにも増して、ブラウン神父がかっこ良いです。しかし、肝心のトリックのパターンが見えてきてしまった気が・・・。前作から、A=B系(伝わり辛くて申し訳ないです)、入れ替わり系のネタがかなり使われていたのですが、今回も結構使っているような。「翼ある剣」はなかなか面白いと感じたのですが、やはり「パターン」が見えてきてしまったので折角の衝撃が半減です。一番のお気に入りは「天の矢」。最後にブラウン神父が人々を諭す場面がgoodです♪ところで、フランボウはどこに行ってしまったのでしょうか(泣)2015/08/09

みっぴー

19
フランボウロス(涙目)や、気を取り直して…ブラウン神父三作目!今回も楽しませてくれました。というのも、全体的に怪奇的でホラー要素の強い話が多かったので、カーマニアにはたまらなかったです。特に雪密室の「翼ある剣」や、「犬のお告げ」「ダーナウェイ家の呪い」が良かったです。犬の話はなんとも人をくった感じがたまりません。「ありのままを見よ」ですね!しかしフランボウが…次回は復活するのかしら?2015/06/15

本木英朗

16
英国の本格ミステリ作家の一人、チェスタトンが作った「ブラウン神父もの」の3作目が、この作品である。俺は高校と大学にそれぞれ1回ずつ読んでいるため、今回で3回目となる。しかしやっぱり今回はちょっとねえ、という感じがするのは、俺だけか?……まあやはり俺だけなのかもしれないが。次は別の旧作へ行こうと思うが、まあまだ先の話である。2019/10/28

生存戦略

14
良書。こういうキャラクターものをつくるときに作り手が悩むのは敵に何を設定するかだけど、ブラウン神父をホームズと比べてみると面白い。ホームズは斜に構えているようで意外に正義感が強く『正義の実現』なんてことを口にする。モリアーティという明確な敵も設定されている。一方、神父からそんな正義感はあまり感じられない。一貫した敵役も存在しない。しかし殺人事件が起きて動揺する関係者達が迷信を持ち出し始めると、神父はその迷信を否定する。そこには執念さえ感じる。ブラウン神父の敵は『俗悪な迷信』なのだと本書を読みながら思った。2013/04/11

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