内容説明
ロボレー城―サーカス団の女座長ドロテが興行先で出くわしたその名前は、彼女の脳裏に深く刻み込まれたものだった。父親がいまはの際に言い残したという言葉なのだ…。運命に導かれるまま、ドロテは城内の動静を探りにかかった。その彼女の前に、父の死の真相、二百年後の再生を予告して古塔にこもった男の存在、ラテン語の銘句を鍵とする財宝の謎が次々と浮かび上がってくる。そして、一連の事件の陰に日なたに跳梁する凶悪な殺人犯!果たして財宝は誰の手に落ちるのか…?少女の大活躍を描くルブランの会心作、新訳決定版にて登場。
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- 和書
- 魔術の殺人 ハヤカワ文庫