創元推理文庫<br> 蜘蛛と蠅

創元推理文庫
蜘蛛と蠅

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  • サイズ 文庫判/ページ数 355p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784488106140
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

bapaksejahtera

11
高利貸しよりもむしろその商売を背景に、強欲な強請りを重ねる悪者が中心となる作品。フレンチ警部シリーズであるが1941年発表ということからか、これまでの作品とは趣が異なる。小説半ば頃にフレンチが登場するそれまではゆすりゆすられる人間同士の心理戦が中心で、その後ようやく犯罪として発展する具合。なんとなく清張の作品を彷彿とさせページが進む。多少出来すぎのアリバイ工作が登場するが、最後までまずは破綻なくエンディングに至る。主人公の穏やかな性格が引き続き示され好ましい。佳作と思えた。2021/11/09

ホームズ

11
強請り屋に強請られている被害者にあまり同情出来ないけど殺害された強請り屋にも当然・・・。今回は比較的早めにフレンチが登場しましたが活躍したのは容疑者に関係のある女性陣という印象が(笑)他の警察が逮捕した容疑者の疑いを晴らすっていうのはもっと警察同士のゴタゴタがあるのかと思いましたが結構アッサリ受け入れられていた(笑)2012/02/21

elf51@禅-NEKOMETAL

5
入手結構困難本。クロフツは面白い。手掛かりは示されるので,それをたどりつつ純粋に推理しつつ読める。前半は被害者の金貸しの殺されてもしょうが無いなというところの話が続く。殺される側も理由がある,このあたりをクロフツは真面目に書いているのがいい。フレンチ警部が犯人として逮捕された男のアリバイをたどりながら,真犯人を追うわけだが,被疑者の恋人,姉が登場して証拠を探すという。この展開は少々無理があるのではと思ったが,よく考えると日本の推理小説でも恋人や兄の嫌疑を晴らすためという設定はよくあった。まずまずと思う。2020/12/16

みい⇔みさまる@この世の悪であれ

1
☆×4.5…最初からではないものの終盤付近でフレンチが犯人を解明する前に犯人がわかるのである意味面白いかと。それとこの作品久しぶりに装置が出てきます。しかも図付きで。こんな犯罪人から金を巻き上げられた方々もかわいそうではありますが自業自得でもありますね…最後のほうが普段のクロフツの書き方と違って面白かったです。2010/06/03

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