感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
セウテス
64
フレンチ警部シリーズ第5弾。〔再読〕アリバイ崩しのクロフツ氏ではありますが、本作はサスペンス感を楽しむ作品です。物語は若い女性がフレンチ警部に助けを求め、相談に来る場面から始まります。「友人の自殺は、実は殺されたのではないか。死ぬ前に友人から聞いていた謎の男、男には手首に紫の鎌のアザがある。友人は謎の男をたいへん恐れていたが、今私の前にその男は現れた」という話である。犯人との駆け引き、女性を守りきれるのか、じわじわと犯人との距離を縮めて往く過程の展開が巧い。最後までハラハラ、ドキドキする事間違いなしです。2017/01/20
NAO
59
【2021年色に繋がる本読書会】身の危険を感じてフレンチ警部に助けを求めに来た映画館の切符の売り子をしている女性が溺死体で発見された。映画館の切符の売り子がどんな犯罪にまきこまれているというのか全貌がなかなか見えて来ず、面白く読めた。フレンチ警部の大仰さ、傍若無人な言動には呆れるほどだが、こういった警官像もいまや過去のものになりつつある。2021/09/19
星落秋風五丈原
36
コナン・ドイルの『赤毛連盟』やクリスティの『料理人の失踪』は、一見犯罪とは関係のなさそうな出来事が、後に大事件に繋がっていく。本編も同様。映画館の切符売りをしている女性がフレンチ警部を訪ねてくる。賭け事で借金を作ってしまい、返済のために怪しげな提案をのまざるを得なくなった彼女は、紹介された男の手首に紫色の鎌形のあざを見つけて、変死した知り合いの娘が残した言葉を思い出したというのだ。「妻がいなきゃプロポーズしてたかも」とフレンチにいわしめる勇気あるヒロインモリー。しかし今回は妻もフレンチを励まして内助の功。2021/08/07
ぽんすけ
20
フレンチ警部はホームズやポアロといった名探偵ではなく、言葉は悪いが一介の警察官である。ひらめきや特筆するような明晰な頭脳は持ち合わせていないので、彼の捜査状況をみているともどかしくなってくるのも事実である。どちらかというと上司のミッチェルとフレンチ夫人の方が切れ者かもしれないとまで思う。だけど彼の愚直なまでの捜査は一歩一歩真実へと歩を進め、最終的に真犯人へとたどり着くのである。とはいえ、今回モリーが誘拐された時は正直なんでこんな重要証人に警護つけんかったんじゃい!となったけどw最後生きてて本当に良かった。2026/03/13
Ribes triste
12
フレンチ警部、今回はちょっとびっくりな冒険活劇風展開でした。でも、これはこれで面白い。警部の奥さんの内助の功も素敵です。2018/05/14
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