内容説明
風光明媚な海浜にあるエンド・ハウスの当主である若く美しい娘ニック・バックリーは、再三奇妙な事故に遭遇し、危うく命拾いをしたところだった。この話を小耳に挟んだ名探偵エルキュール・ポワロは、自らの眼前で起きた狙撃未遂を契機に、本格的に事件の捜査に乗り出した。しかし時すでに遅く、最初の犠牲者が血祭りに上げられてしまう。完全犯罪を目論む姿なき犯人の正体は。
著者等紹介
厚木淳[アツギジュン]
1930年東京日本橋に生まる。1953年京都大学経済学部卒業
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感想・レビュー
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takaya
20
昔、ハマってほぼ読破していたアガサ・クリスティー。久しぶりに読んだこの作品は、内容をほとんど覚えていなかったので結末は新鮮でした。犯人は、普通とても思いつかない人物で、さすがにクリスティーだと改めて実感。おススメします! 2021/06/09
那由多
15
海浜にあるエンド・ハウスの当主は、再三奇妙な事故に遭遇し、あやうく命拾いをしたところだった。この話を小耳にはさんだポワロは、眼前で起きた狙撃未遂を契機に、本格的に動き出すが、最初の犠牲者が血祭りにあげられてしまう。ヘイスティングが戻ってきてコンビ復活。
kenpah
9
えー!この人が犯人なの?ビックリ。面白かった、8.5点2020/01/19
Ribes triste
9
結婚して(お相手は「ゴルフ場の殺人」に登場したベラ)南米で牧場経営をしているヘイスティングスが、所用のためイギリスに戻ってきました。ポアロとの名コンビが復活です。そして見事に騙されてしまいました。2017/01/13
tokko
9
短編よりも長編の方が、僕の灰色の脳細胞を使えるので楽しめる(笑)短編は短編で、たった数十ページで事件→解決という鮮やかさが醍醐味なのだけれど。今回の僕の推理もわりといい線まで行ったのにな〜、本当の話。この、ポワロの方が微妙に一枚上手というさじ加減が巧い。中毒になりそう。2013/03/13