創元推理文庫<br> 靴に棲む老婆

創元推理文庫
靴に棲む老婆

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 文庫判/ページ数 391p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784488104313
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

W-G

303
読み物としてはかなり面白い。実は、国名シリーズの一つと、後のライツヴィル物の一作を繋ぐ、同フォーマットでの中間点に位置する重要作品。その二作が傑作の誉れ高いのに対し、本作は作りの甘さが目につき、一段評価を下げる。作者が意味ありげに書いて煙に巻いているだけで、拳銃の真相は一目瞭然、そもそも、あれはれっきとした公開殺人。真犯人も周囲も、サーロウが捕まらない前提なのは不自然。遺言書の小細工も、あの内容でわざわざ策を弄する必要がない。童謡殺人なのか家族物なのかメインテーマもぼやけて、やや空中分解気味という印象。 2021/04/16

セウテス

88
第3期シリーズ2作品目〔再読〕。マザーグースになぞられた、エラリー版童謡殺人事件。靴の家に住むばあさんの歌の様に、靴の販売で財を成し正に靴の家に住む、老婆と6人の子供たちに悲劇が起こる。特徴としては、エラリーは先にこの家に招待されており、目の前で起こる殺人事件を中から見る事となる。また、幻のエラリー夫人候補であるニッキー・ポーターの、初登場作品としても有名である。二重三重の罠に、なんとも的確な伏線が仕込まれている、傑作である事は間違いない。「こん畜生!」と叫ぶエラリー等、ドラマ重視を感じるがそれも又良い。2018/11/13

雪紫

56
銃を使って兄弟間で決闘だ😡→空砲に取り替えたから安心だ😁→本当に撃たれて死んでるんですが😱。前夫と現夫の3人ずつの子供を抱えた製靴会社一族に降りかかる事態。銃をすり替えて殺人にしたのは誰?まさかの某人物の衝撃展開から事態があれこれ進んでわからなく、また、気になっていく。エラリー達が翻弄されるごとに子供達の影薄くなって来ない?から、色々転がり過ぎかつまさかのヒントからの真相だよ・・・(マジでか)。そして、衝撃覚めてないうちにその後の展開に困惑なんだけど。え、話に聞いてたあの人物ってそうなの???2023/11/07

Kiyoshi Utsugi

42
靴つくりで巨額の財を築き上げたポッツ家の女帝コーネリア・ポッツと6人の子供たち。 6人の子供とは、最初の夫との間になした3人の子供サーロウ、ルーエラ、ホレイショ。二番目の夫との間になした3人の子供ロバート、マクリン、シーラ。 サーロウとロバートは拳銃を使っての決闘をすることになり、ロバートは殺されます。 次にマクリンまで殺されます。 「そして誰もいなくなった」のように6人兄弟全員が亡くなるのか… 動機を考えると、犯人ははやく見つかりそうですが、どうやってとなると… 途中から面白くなりました。😀2022/01/28

yukaring

40
マザーグースがモチーフのユーモアたっぷりのミステリ。靴で財をなした百万長者のお婆さんには精神的に問題のある3人の子供と賢い普通の子供3人がいる。そのうち1人が銃で殺されるが皆の前で引き金をひいた人間は実は犯人ではなく、陰で暗躍する真犯人は誰か?という展開。一癖どころかニ癖も三癖もある家族達にはクイーン親子も振り回されて大苦戦。二転三転する推理とラストのどんでん返しは本当に面白い。最後は時々登場する秘書のニッキー・ポーター誕生秘話(?)が微笑ましいが、他の話のニッキーのキャラと色々つながらないのが気になる。2022/07/21

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/441705
  • ご注意事項

最近チェックした商品