感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
Kircheis
277
★★★☆☆ 本作も探偵役はエラリーだが、真の主役はやや脳筋ぽい面もある青年ボー・ランメル。 彼とヒロインのケリーとの恋愛が軸になる王道アクション小説で、映像化を意識しているのが丸わかりだ。 しかし、推理パートも割としっかりしている点はさすがクイーンといったところ。 パパクイーンの部下達に会えたのも懐かしくて良い。みんな元気にしてたんだなぁ… 全体的に軽いので決してお勧めの作品とは言えないが、個人的には嫌いじゃなかった。2022/06/10
セウテス
69
〔再読〕第2期シリーズ第5弾。億万長者がエラリーの事務所を訪れ、そのうち仕事をしてもらう事になると多額の契約金を置いていく。その数日後依頼人は謎の死を遂げ、二人の娘に巨万の遺産と相続する為のルールを遺す。別の翻訳タイトル「許されざる結婚」という事からも分かる様に、遺産を相続するには結婚は出来ないという事だ。エラリーの相棒としてボーが登場し、ボーが表だって行動エラリーが裏方に廻るというのも斬新である。設定からトリック自体には気づき易いのは仕方がないのだが、恋愛や冒険と新しい事に挑戦しているのが良く分かる。2017/05/18
やいっち
59
一気読み。最初のほうはやや単調で、会話の遣り取りや話のテンポの良さだけが救いだった。が、読み進むうちに、さすがに読ませる。結末はあまりにうまくいって、出来過ぎの感が強いが、ミステリー作品だし、娯楽性を大事にしているのだろうから、これでいいのか。ち密な伏線と意外な展開は考え尽くされていると感心はしたが、ま、読後感は強くはない。 2025/10/19
ちくわ
27
エラリーの共同経営者である、ボーとケリーのロマンス色が強い作品だったけど、普通に読んでて楽しい。最後のハッピーエンドにもほっこりする。ミステリ部分がおまけと言うわけではないが、あまり印象に残らないかなと。2017/03/13
ぽんすけ
22
久しぶりにパパが登場してテンションがあがった本作。ついにエラリーは探偵事務所開設ですか。相棒のボーはこれからも出てくるのだろうか。今回ボーと一緒でコール氏が実は死亡偽装していて、自分の姪たちを殺そうとしてるのかとも思ったし、ヴァイが実はもう一人の姪の真実のマーゴなのかもと思いながら読んでいたが見事にはずれましたwでも結局今回も最初に動機となりうる事実がきちんと書かれていたのでそこの所を突き詰めていけば真犯人がわかったかもしれないと思うと惜しかった。訳が古いので若干読みにくいところはあったが面白かった。2025/09/22




