感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
おうつき
28
悪魔の報復に次ぐハリウッドものの2作目。映画業界の内幕を描きつつ、ラブコメのような要素も入り混じった異色作。良くも悪くも他のクイーン作品とは趣が違って、コメディ寄りの雰囲気が漂っている。謎解きに関してもそれなりで、全てにおいてそこそこ楽しめる作品、といったレベルに止まっている。2021/04/18
ちくわ
28
ようやく登場したブッチャー氏、結構面白いキャラクターだった。ハリウッドシリーズということで、今回はメロドラマ要素が強すぎる。しかも事件と関係あるのかないのかよくわからない感じで。おまけにエラリーまでもがその中に入っていく。ただ、解決パートを読むと、やっぱりこれぞクイーンといった感じ。面白い!!!想像してたのより複雑で以外な真相で驚きは大きかったです。作品全体を見ると事件とラブロマンスがちょっとマッチしてない感があるね、うん。あと、ポーラ・パリスは個人的に好きです。短編でまた出てくるのかな2017/01/18
akira
27
初のエラリー・クイーン作品。 海外ミステリィとしても初めての作品だったが、面白かった。やはり、名作と言われるだけある。 森先生が好きと言われているだけあって、ところどころにその影響を感じながら楽しんだ。大掛かりな事件に、ド派手な設定。そして、さり気なく張られている伏線。その合間合間に生きる小粋なセリフたち。 事件もよかったが、久しぶりにキャラ読みだった。ポーラ・パリスの品があって頭脳明晰な振る舞い、もの凄く良い。これは、エラリーが夢中になるのも仕方ない。 「かまをおかけになってもだめよ。クイーンさん」2014/01/25
kagetrasama-aoi(葵・橘)
23
エラリー・クイーン作品、登録十四作目。長編十三作目。ハリウッドものの第二作目。往年の華やかなハリウッドの雰囲気を味わえる作品。スター同志の婚約、結婚のニュースで、”このニュースが爆発して、中国げ起こっている日本の戦争に関する大見出しの記事を第一面から追い出してしまった”の文章が印象的!最後の犯人との対決のシーンは如何にもドラマティック!映像を意識した展開ですね。ポーラ・パリスという女性記者が登場しますが、今で言うところのゴシップ記者、嫌いだなぁ!しかもエラリーと絡むし。好みの作品ではありません。→(続く)2019/05/21
犬こ
10
舞台はハリウッド。長年、敵対してきた俳優一家同士の間にロマンスが生まれ、ついに結婚した二人に悲劇が。送られてきたトランプカードにはどんな謎が隠されているのでしょう?登場人物が少ないながら、犯人は見抜けなかった~2014/06/27