創元推理文庫<br> ウィンター殺人事件

創元推理文庫
ウィンター殺人事件

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  • サイズ 文庫判/ページ数 220p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784488103125
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

LUNE MER

19
作者ヴァン・ダインの遺稿となった最終作。しかし、率直な感想として、前作と本作は本当に彼の手によるものなのだろうか?と疑問に感じる2作品。ヴァンスの言うところの心理的証拠ってこう言うこと?と言いたくなるくらい作品から感じる印象が全く別物。まして今作にいたってはマーカムもヒースも登場しない(正確にはヒースはヴァンスと電話でやりとりするシーンのみ)。本シリーズに好意的な僕ではあるが、本作は面白さ目当てではなくシリーズ完読のために読んだという感じ。2022/05/23

歩月るな

9
ライトの『推理小説論』は二七年当時なので、ゲスリンがまだ『鑢』のみだったりする。正直な所を言えば馬鹿馬鹿しいウジェーヌ・ヴァルモンやマックス・カラドス、ノックスの『陸橋~』を認められるのに『アクロイド』をボロカス呼ばわるのは、そこはかとなくダサいと言うか、文筆業的に権威的なフィルポッツやメースン、チェスタトン辺りに関しては阿っている感じがあるので、上から目線ゆえの負け惜しみ感がある――「自分よりも劣ったものから、故意に嘘をつかれたと感じる」通り根拠がそのまま書いてある。でもバークリーに言及がないのは論外。2018/10/06

餅屋

5
ファイロ・ヴァンスのラスト12冊目▲レクスン荘の当主は、エメラルドの安全に不安を抱き、ヴァンスの助力を要請した▼野外のフィギュアスケートは雰囲気あるが…衒学的なファイロの物言いは最後に添加していたのか?フレーバーレス過ぎて梗概を読む気分の未完成品。趣向を凝らし10冊目までは良かったが…とりまコンプ♪ラスト2冊は残念な参考資料■「二十則」すべて守ればストイック過ぎて小説にならないだろう、当時それだけ「似て非なるまがい物」の百鬼夜行だったのかと考えさせられた。いま読めるものは名作ばかりですからね(1939年)2024/06/18

東森久利斗

4
シリーズの魅力、ファイロ・ヴァンスな衒学趣味を装うための加筆、最終的な肉付けの機会を逸し、完成稿、出版前のシノプシスであることを考慮し、公正に挑み評価すべし。セレブな登場人物との緊迫感あふれる舌戦、宝石へのウンチク、スケート技術のお披露目など、勝手気ままに想像しながら読むのも面白い。併載の「推理小説論」列記の古典の数々は、ミステリーマニアとして必読すべき。2022/08/23

ホームズ

4
ファイロ・ヴァンス・シリーズの最終作。さすがに質は落ちてしまってますね。短いのに登場人物が多すぎるし。最後なのにマーカムとヒースの登場がないのが残念。「探偵小説作法の二十則」「推理小説論」は面白かった(笑)「二十則」は少し古いかもしれませんが(笑)「推理小説論」の後半の探偵達の歴史は面白かったです(笑)2009/06/15

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