創元推理文庫<br> シャーロック・ホームズの優雅な生活

創元推理文庫
シャーロック・ホームズの優雅な生活

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 文庫判/ページ数 235p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784488102012
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

セウテス

68
【再読】ホームズパスティーシュの流れで、保管場所の奥より探し出して来た。本作は映画のノベライズであり、映画を観ていなくても問題は無いが、観ていると登場人物がやけにリアルだ。物語は映画的であり、サスペンスありユーモアありで、戦争にまつわるスパイ活動の冒険物。ネス湖のネッシーが現れた時や、ホームズが意外と人間的で驚いたりする。ホームズの兄マイクロフトの人物像など、本作品からのイメージが強く影響している様に思う。ラストのホームズの弾くバイオリンが寂しい音を響かせ、物語を感慨深い物にしてくれているのは心に残る。2022/01/10

kaoru

65
ホームズのパスティーシュは数々あれどこれはビリー・ワイルダーの映画のノベライズ。美人スパイ、ネス湖の秘密兵器等盛り沢山でもちろんマイクロフトも登場。ロシアのプリマバレリーナにホームズが求婚されるエピソードは痛快。謹厳なはずのワトソンのお調子者ぶりも楽しい。ストーリーにそれほどひねりはないが、哀しい最後のエピソードには日本が関わってくる。映画はなかなかの出来で俳優さん達も良かったが、ホームズをオトゥール、ワトソンをセラーズの両ピーターが演じる案もあったという。実現していれば、と思わずにはいられない。2021/10/05

ぽま

9
映画作品を小説化した一冊。パスティーシュかと思いきや、ややパロディ寄り。「コックス銀行に預けられたワトスン博士の未発表原稿から」というのはホームズ二次作品では伝統的な導入手法となっているが、本作品がその走りらしい。ワトスンの記述における年代矛盾はよく指摘される所だが、この作品ではそれを逆手にとり、注釈として指摘を入れることによって物語の現実性を増している。ユーモアを多分に含みつつ、読了後にはほろ苦さを感じさせる秀作。個人的に正典を茶化すホームズパロディは苦手な部類なのだが、この作品は面白く読めた。2012/11/07

viola

8
コナン・ドイル以外が書いたホームズものはこれが初めて。で、ヒットしました!これはホームズ・ファンは必読。かなりそれっぽく描かれていて、内容も非常に面白い。ビリー・ワイルダーの映画を小説化したものだそうです。観たいけど、DVDレンタル化されていないみたい??いつもよりやや人間味を帯びたホームズの恋。著者のマイケルの方のホームズのものも読んでみようと思います。ただ、こういう内容の話なのにこういう場のレビューでネタバレってどうなの?面白さが半減します、それはやめておきましょうよー。2012/06/14

kenpapa

5
再読。ビリー・ワイルダーの映画を小説化したもの。映画は評判悪かったようだが、個人的にはDVDも所蔵していて面白かった作品。ちょっとコミカルなホームズ・パスティーシュ物。2021/01/21

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/89619
  • ご注意事項