創元ライブラリ<br> サラゴサ手稿〈上〉

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創元ライブラリ
サラゴサ手稿〈上〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 400p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784488070595
  • NDC分類 953
  • Cコード C0197

出版社内容情報

真正完全版では削除された逸話も多く、
物語の配列も大きく異なる真贋入り交じった妖しい世界

多くの異本や剽窃本が存在する
『サラゴサ手稿』だが、21世紀に入り、
真正版が特定されるに至った。
本書は、それまで最も信頼されていた版の
工藤幸雄による全訳である。

ポーランド貴族ポトツキが病床の妻のために読み切ってしまった『千一夜物語』の代わりに、毎日一話ずつ書きつづったのが本作ともいわれるが、いくつもの異本が存在し、謎に満ちた存在でもあった。近年その完全版がフランスで刊行され、岩波文庫に収録されたが、本書はその完全版刊行以前の、完全版とも異なる逸話も多く含む版の工藤幸雄全訳。

内容説明

サラゴサ包囲戦中、無人の館でエスパーニャ語の手稿を発見したフランス軍士官がその後捕虜となる。彼の持つ手稿が自分の先祖の物語だと知った敵の隊長は喜び、その物語を彼にフランス語に訳し聞かせた。それを書き取ったものが本書だという。真正完全版で削除された逸話を多く収録し、物語の配列も異なる、異本の工藤幸雄訳。

目次

第一日
第二日
第三日
第四日
第五日
第六日
第七日
第八日
第九日
第十日
第十一日
第十二日
第十三日
第十四日
第十五日
第十六日
第十七日
第十八日
第十九日

著者等紹介

ポトツキ,ヤン[ポトツキ,ヤン] [Potocki,Jan]
1761年、現ウクライナ領ピクフでポーランドの大貴族の家に生まれる。作家、旅行家、歴史家、考古学者、民族学者。家庭ではフランス語で育てられ、生活語としてポーランド語、ウクライナ語、ドイツ語の他に、弟とともに送られたスイスの塾で、英語も身につけ、さらに成年までにロシア語、スペイン語、イタリア語も習得、八か国語に通じていた。本書『サラゴサ手稿』はポーランド語より通じていたフランス語で書かれたものである。1815年、自宅でピストル自殺を遂げた

工藤幸雄[クドウユキオ]
1925年、大連生まれ。ロシア・ポーランド文学者、詩人、翻訳家。東京大学仏文科卒業。アメリカのインディアナ大学大学院修士課程中退後、共同通信社外信部記者、ワルシャワ大学日本学科講師を経て、1975年に帰国。多摩美術大学教授となる。訳書に『ブルーノ・シュルツ全集』(第50回読売文学賞“研究・翻訳賞”受賞)等、訳書多数。2008年没。本書は、訳者校正の途中だった遺稿を整理したものである(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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maqiso

5
主人公の怪異譚に、知り合った人の体験談やその中で聞いた話などが入り乱れて楽しい。近代科学の話が出つつも、キリスト・イスラム・ユダヤの交わる神秘的な土地というイメージが強いのが面白い。口語から候文まで文体が凝っている。2024/07/21

迦陵頻之急

3
はい、確かに全訳刊行で岩波文庫の後手に回りました。いわゆる「完成版」とも違うし。しかし、です。そもそも、故工藤幸雄氏による国書刊行会の部分訳のおかげでこの奇書に初めて触れたんです。河出文庫「東欧怪談集」に、新たに未訳のエピソードが収録された時は、工藤氏による全訳が東京創元社より刊行予定との記事に心躍らせたものです。それ以来、待つこと久しく、結局別訳によって初めて全貌に触れる結果に。さりとて工藤幸雄全訳が遂に刊行となれば豈これも読まずにおられんや。平明な岩波の文体に対して少し時代がかった文体も味。2024/06/18

funa1g

1
不穏な館に迷い込んだ男は、二人の美しい女に誘惑され、目を覚ますと絞首台の下にいた。盗賊、カバリストに親方と次々に現れる人々が、それぞれに身の上を話す。が、何人もが、館に迷い込む人と悪魔と思しき二人の女に誘惑され、絞首台の下で目を覚ましたと語る。この不思議な出来事は何なのか。語り手を誘った二人の女は本当に悪魔なのか。似た話が語られるのに、語りの巧さとディテールの面白さでとても面白い。続きがどうなるか、ネタバレも見てないのでとても楽しみ。2024/07/24

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