内容説明
かつて万人恐怖の病であったハンセン氏病に冒され、癩院でその二十四年の短い生涯を終えた天才作家北条民雄の全集完全文庫化。いのちの極限から魂の内奥を赤裸々に吐露する随筆、感想、日記、書簡(師と仰ぐ川端康成との往復書簡・計九十通をはじめ、中村光夫宛など)および、友人らによる追悼記を収録。
目次
随筆(癩院記録;続癩院記録;発病 ほか)
感想(精神のへど;覚え書;一九三六年回顧 ほか)
日記(一九三四年(昭和九年)
一九三五年(昭和十年)
一九三六年(昭和十一年) ほか)
書簡(川端康成との往復書簡;中村光夫宛;五十嵐正宛 ほか)
追悼記(北条民雄の人と生活;臨終記;遺稿を整理して)
下巻編纂の辞(昭和十三年版)
覚書(昭和五十五年版)