出版社内容情報
累計12万部突破のシリーズ最新作、小林泰三『ティンカー・ベル殺し』連載スタート! 朝井リョウ×米澤穂信・対談「創作と自分」。文庫創刊60周年記念お祝いコメントやシーラッハ待望の最新作品集『刑罰』より先行掲載ほか。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
みつ
15
米澤作品の犯人当て小説の投稿に対する作者講評が掲載。ここまできて、ようやく前号の解決編の意味がわかる。いつもの重要な登場人物がやはり今回も重要であったとは・・我ながら鈍い。同じく東川作品の解決編は、この作者らしくギャグまでも伏線にしたもの。鉄道ダイヤが重要な手がかりであることはすぐにわかっても、やはり一筋縄では行かない展開は見事。「ア◯クサ」にも笑った。樋口作品の連載は今回最終回。探偵役の柚木の「若くてきれいな女性に甘くなくては、男として生きている意味はない。」(p125)とマーロウばりの台詞がおかしい。2023/03/25