- ホーム
- > 和書
- > 文芸
- > 日本文学
- > ミステリー小説 アンソロジー
出版社内容情報
インタビューやエッセイ、短編セレクションなどで贈る、深町眞理子版〈ホームズ〉全集の完結記念特集。新連載、青柳碧人〈ほしがり探偵ユリオ〉セカンドシーズン掲載ほか。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
みつ
15
本号の特集は、深町真理子新訳のホームズ全集。掲載された『赤毛組合』は、このミステリ雑誌の読者ならば誰でも知る名作であるが、この機会に新訳で読むと名作たる所以がわかる。小説群(一部は未読)では、カルチャーセンターに通う4人の中学生の連作が最終回を迎えた。時の人となった講師を巡る物語は、しかし少女たちの成長を追うシリーズの締め括りとして相応しいかは大いに疑問。忘れ物取扱所が舞台の連作は、謎の解明以上に、「物」への愛情が余韻を残す。いつも思うことだが、各作品の扉絵は必要だろうか。美術館を扱う作で、疑問は露わに。2023/02/05