出版社内容情報
束の間の平穏は去り、オルン村は元コンスル帝国軍人ライディネス率いる軍に再び包囲された。エンスとトゥーラは、エンスを追ってきた邪悪な化物に立ち向かうべく〈死者の谷〉に降り、戦線を離脱。エミラーダはある目的を胸にライディネス軍に寝返る。だが、事態はエミラーダの思惑を超えてとんでもない方向に動き出していた。この世に戻って来たエンスは事態を収拾し、魔女国の呪いを解くことができるのか。紐結びの魔道師三部作完結!
乾石 智子[イヌイシトモコ]
著・文・その他
内容説明
“死の谷”から生還したリクエンシス。敵に寝返ったエミラーダ。侵略軍を率いる元帝国軍人の真の狙いは。魔女国一五〇〇年の呪いは解けるのか?“紐結びの魔道師”三部作完結。
著者等紹介
乾石智子[イヌイシトモコ]
山形県生まれ、山形大学卒業。1999年教育総研ファンタジー大賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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mocha
77
面白かった。黒い敵にゾワゾワしたり、恋模様にニヤニヤしたり…。仲間たちとの別れは寂しいけれど、希望の光があふれるラスト。ユースとダンダンの成長もうれしい。この長い旅もオーリエラントという大きな世界の片隅のお話でしかない。全作まとめ読みしたら楽しいだろうな。2020/02/13
hirune
52
ああもう、ダンダン最高!(≧∀≦)ダンダンの動く姿と喋る言葉を見聞きするためだけに 映像化を祈っちゃう☆蠢く迷惑であるイスリルの魔道士の成れの果てとの 長い闘いにやっと決着がつき、三部作が完結しました。闇と光の狭間で、ややこしい 無茶苦茶な結び目を解いていくようなせめぎ合い、読み応えのあるシリーズでした😄2019/07/02
星落秋風五丈原
42
最初に紹介された帝国からどんどんイメージが膨らんで人も増えていって、壮大な物語をこれからも書き継いでいくのだろう。2019/01/30
すがはら
41
やっぱりエンスが関わると大概のものは毒気が抜かれて、ちょっと優しい方向へ向かって行くんですね。魔道師なのに何で!?と怨嗟の塊となったイスリルの魔道師がエンスに対して妬みを募らせてしまうのも仕方ないのかな。妬んでないで、自分もエンスに感化されちゃえればいいのに。パネーにしても、凝り固まるのってダメだなと再認識させられます。エンスとリコでもっと色々書いて欲しいです。2019/02/11
Norico
28
紐結びの魔導師3部作の完結編。ストーリーと登場人物思い出すのにちょっと時間かかりましたが、やっぱりすごい世界観にどっぷりひたりこみ、あっという間に読了。思索の蜥蜴ダンダンがかわいい。あとユースもまっすぐでかわいい。ダンダンは家に帰ったらまた小さくなるのかしら??その後のお話も読みたいなぁ2019/02/17