出版社内容情報
かつてない好景気に沸き続ける、昭和六十年代の札幌・ススキノ。高騰した土地を狙って、手段を選ばない地上げ集団と、それに嘲弄される住人たち。史上最高の日経平均株価が更新された陰で、人生の歯車が狂い始めた証券会社の支店長と企業舎弟の男の運命。キャバレー〈ニュータイガー〉の敏腕黒服・黒頭悠介が出逢う、五つの夜の物語。達意の筆致と抜群のディテールでバブル期のススキノを描きあげる、『夜明け遠き街よ』の続編登場。著者あとがき=高城高
内容説明
かつてない好景気に沸き続ける、昭和六十年代の札幌・ススキノ。坪一千万円まで高騰した土地をめぐり手段を選ばない地上げ集団と、それに嘲弄される住人たち。日経平均株価が史上最高を更新し続ける陰で、人生の歯車が狂い始めた証券会社の支店長と企業舎弟の男の運命。達意の筆致と抜群のディテール。キャバレー“ニュータイガー”の敏腕黒服・黒頭悠介が出逢う、五つの夜の物語。
著者等紹介
高城高[コウジョウコウ]
1935年、北海道函館市生まれ。東北大学文学部在学中の1955年、日本ハードボイルドの嚆矢とされる『宝石』懸賞入選作「X橋付近」でデビュー。大学卒業後は、北海道新聞社に勤めながら執筆を続けたが、やがて沈黙。2006年『X橋付近 高城高ハードボイルド傑作選』で復活を遂げ、08年“高城高全集”を刊行(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
就寝30分前
14
まごうことなきハードボイルド。劇的な事件の発生を期待しながら短編3話まで読み進めて時間切れ。ちょっと退屈なストーリーだった。バブル真っ最中のススキノを舞台にキャバレーの黒服が仲間たちの事件に巻き込まれるお話。読み込むと結構面白いと思います。2016/07/01
てつJapan
3
私には合わなかったです。バブル期のススキノの夜の世界、という題材に惹かれたのですが、説明セリフが多く読み疲れました。2015/08/14
カワセミ440
2
連作だなんて知らずに借りた本。ススキノのキャバレーの黒服が主人公のお話だ。キャバレーなんてもう何十年も行ってない。昭和の終わりくらいまで千葉にもグランドキャバレーがあって連れて行って貰った事を思い出した(このお話の時代だね)。今じゃきっと成り立たない商売なんだろうけど、どうなんだろう。なかなか馴染みの無い世界のお話だけど高城さん、期待してなかった分結構楽しめたかな。そのうち別の本も読んでみようか。2019/01/15
オオイ
1
古き良い札幌の夜の街の雰囲気をかもし出していた。2015/07/11
うーたんパパ
0
★★☆2016/11/17