いつもが消えた日―お蔦さんの神楽坂日記

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  • サイズ B6判/ページ数 316p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784488027278
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

望の後輩・有斗ただひとりを残して突然失踪した家族は、一体どこへ? お蔦さんの活躍がますます光る、人情味あふれる〈お蔦さんの神楽坂日記〉シリーズ第2弾。

内容説明

もと芸者でいまでも粋なお蔦さんはご近所の人気者だ。滝本望はそんな祖母と神楽坂でふたり暮らしをしている。三学期がはじまって間もないある日、同じ中学に通うサッカー部の彰彦とその後輩・有斗、幼なじみの洋平が滝本家を訪れていた。望手製の夕飯をお腹いっぱい食べ、サッカー談義に花を咲かせた、にぎやかな夜。しかし望と彰彦が有斗を自宅に送り届けた直後、有斗が血相を変えて飛び出してきた「部屋が血だらけで!家ん中に、誰もいないんだ!」消えた有斗の家族の行方、そして家族が抱える秘密とは―。

著者等紹介

西條奈加[サイジョウナカ]
1964年北海道生まれ。2005年、『金春屋ゴメス』で第17回日本ファンタジーノベル大賞を受賞してデビュー。2012年、『涅槃の雪』で第18回中山義秀文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

紫綺

125
「お蔦さんの神楽坂日記」シリーズ第2弾。前作のような短編かと思いきや、何と一冊丸々の長編、読み応え有りの本格ミステリー。サッカー好きの中学生の生活が、ある日を境に一変する世にも奇妙な物語。お蔦さんの江戸っ子ぶりと望の美味しそうな料理がツボにはまる痛快な一冊。2013/12/12

みかん🍊

94
前作を大分忘れているが、もっとほのぼのした話しだったような、今回は中学の後輩有斗が家に帰ったら家族が誰も居ずリビングに血溜まりがというショッキングな事件、望とお蔦さんが彼を預かり見方になりながら事件の真相を追う、当たり前だと思っていたいつもが突然消えるって恐ろしい、カードや消費者金融は気軽だが利息がどんどん膨らみ、いつの間にか莫大な借金へと変貌しどうにもならなくなる、人を傷つけたりする迷惑はかけてはいけないが迷惑をかけてかけられ助け合って生きて行く、人との繋がりが薄れて行くがそういう関係はやはり大切。2021/12/24

けい

91
西條奈加さんの現代版。粋なお蔦さん、料理上手な望くん、周辺のサブキャラも個性的、筆者らしい設定で楽しめました。話の内容はちょっとドロドロしてましたが、そこはそれ奈加さんらしい文章であっさりと。時代物の方がいいかと思ったけど現代物もいけますねー。これはシリーズ2作目「無花果の実のなるころに」が1作目なんですね。戻って読まねば。2014/03/02

とし

84
お蔦さんの神楽坂日記「いつもが消えた日」西条奈加さん初読み、粋な小説と思って読み始めてビックリ推理探偵小説?いろんな要素が詰め込まれた下町の人情味あふれた情緒がいっぱい詰め込まれた物語でした。元芸者の蔦さんと、孫の望君手料理と掛け合い、子供たちの成長特に有斗の成長は良いですね~最後に有斗がお蔦さんの言葉を思い出す、「人は助けたり助けられたり、そうやって生きていくって」。西条奈加さんの他の本も読んでみます。2014/03/28

nyanco

81
お蔦さんのシリーズ第二弾、望くん成長したなぁ。前作ではお蔦さんがメインになっていたけれども、今回はお蔦さんも望の成長を認め、あまり前に出ること無く、それでいてしっかりと後ろからサポートしている様子がとても良かった。望の美味しそうな料理、中1の有斗の天真爛漫さが描かれた冒頭、とても楽しいシーン、事件発覚し、大きな落差の作り方、見せ方が実に見事。ただただ天真爛漫に見えた有斗だが、お蔦さんの見事な洞察力により、彼が鎹として幼い末っ子役を演じていたことが解る件も、本当に見事でした。続→2014/01/01

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