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創元クライム・クラブ
ヴァン・ショーをあなたに

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  • サイズ A5判/ページ数 200p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784488025298
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

下町のフレンチレストラン、ビストロ・パ・マルのスタッフは四人。二人の料理人はシェフの三舟さんと志村さん、ソムリエの金子さん、そしてギャルソンの僕。気取らない料理で客の舌と心をつかむ変わり者のシェフは、客たちの持ち込む不可解な謎をあざやかに解く名探偵。近所の田上家のスキレットはなぜすぐ錆びるのか?しっかりしたフランス風のパンを売りたいとはりきっていた女性パン職人は、なぜ突然いなくなったのか?ブイヤベース・ファンの新城さんの正体は?ストラスブールのミリアムおばあちゃんが、夢のようにおいしいヴァン・ショーをつくらなくなってしまったわけは?…絶品料理の数々と極上のミステリをどうぞ。

著者等紹介

近藤史恵[コンドウフミエ]
1969年大阪市生まれ。大阪芸術大学文芸学科卒業。93年、『凍える島』で第4回鮎川哲也賞を受賞しデビュー。人間心理の機微を描く筆力の見事さには定評がある。2008年『サクリファイス』で第10回大薮春彦賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Hideto-S@仮想書店 月舟書房

293
下町のフレンチレストラン〈ビストロ・パ・マル〉を舞台に、傷ついた心を癒す〈手〉のような絶品料理と謎解きを楽しむライトミステリー第2章。前作『タルト・タタンの夢』ではギャルソンの〈ぼく〉の視点から物語が展開していきましたが、本作では他視点から描かれる物語も含まれています。いろいろな可能性を模作しながらぜひ続いていって欲しいシリーズです。サムライのような風貌の名探偵にして腕利きシェフ・三舟のフランス修行時代のエピソードも描かれます。表題作は、前作で重要な小道具だったヴァン・ショーのレシビ誕生秘話(?)です。2014/11/29

文庫フリーク@灯れ松明の火

277
料理はもちろん人物背景・ご近所さんと、ビストロ《パ・マル》はますます味が広がり深みも増して。パ・マル雰囲気の象徴、心ほぐす温かなヴァン・ショーはフランスのクリスマスマーケット・ミリアムおばあちゃんがオリジナルなのね。若かりし三舟シェフは野趣溢れるジビエ料理の味?ブイヤベースの彼女にわたわたするサムライ(笑)アンソロジー『ストーリーセラー』が最初の一皿だった近藤史恵シェフ。まだ8作しか味わっていないけれど、多彩な味。一皿ごとの味の違い愉しめて、追いかけ甲斐のあるシェフです。2011/05/29

tokkun1002

264
ビストロパマル2作目。変わらず素敵な連作短編集です。単に料理毎という形よりも色んなアレンジで裾野を広げ、周りが一層見渡せる様になりました。分かりやすいのがいいシリーズも珍しい。知りたかった三舟さんのことが分かるエピソードもありますよ「マドモワゼル」とかは面白いね。「メロンパン」の三舟さんにはグッと来ました。2014/04/19

えむ

260
七つの短編。前作にあり本作にないものは、金子ソムリエの俳句と話の終わりでのヴァン・ショー。〈パ・マル〉のオーナー小倉(20代後半の青年実業家)がちらりと登場。最後の2編はこの本の為の書下ろしで、三舟のフランス滞在中のお話。やはりタイトル作品がよかった。三舟シェフのフランス修行時代の話、とても面白いです。もっと作品出してほしいです。今年の冬はデュラレックスのグラスで飲むヴァン・ショーで決まりだ。2014-70。26052014/08/03

ヨミー

255
前回の「タルト・タタンの夢」同様、面白かったです。せつない話もあったが、それもそれでまたよかった。今回ヴァン・ショーは最後のタイトル作品まで登場しませんでしたが、誕生の謎というか経緯みたいなものがわかりすっきりした。あと、フランスのストラスブールのマルシェ・ド・ノエルも見てみたい。そこで、とびきりのヴァン・ショーに出会いたい。なんとかこのシリーズの続編なりスピンオフ的な作品を切に望みます。2014/12/12

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