創元クライム・クラブ
三幕の殺意

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  • サイズ B6判/ページ数 257p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784488025267
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

昭和四十年―東京オリンピックが開催された翌年の、厳しい雪の訪れを間近にひかえた十二月初旬のこと。水芭蕉の花で有名な尾瀬沼の湖畔にある朝日小屋、その離れで、そこに住む男―日田原聖太が、その年初めての雪の降り積もる夜、何者かの手で殺された。朝日小屋にはその晩、被害者に恨みを持つ男女が何人が泊まっていた。誰もが犯行は可能、と思われて、しかし犯人絞り込みの決め手はない。容疑者の一人に数えられると同時に神奈川県警のベテラン刑事、津村武彦によるアリバイ崩しが始まる。

著者等紹介

中町信[ナカマチシン]
1935年1月6日、群馬県生まれ。早稲田大学文学部卒。出版社勤務のかたわら、67年から雑誌に作品を発表。第17回江戸川乱歩賞の最終候補に残ったのが、初長編の『模倣の殺意』である(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

紅はこべ

47
尾瀬が雪の山荘ものの舞台か。目から鱗。食事がまずかったっていう子供時代の思い出しかないけど。物語の書き手は誰か、真の探偵は誰か、パット・マガー的、都筑道夫的要素もある本格。被害者がここまでの憎まれっ子って、海外の黄金時代を彷彿とさせます。2015/11/14

ブルームーン

21
冬の尾瀬の山荘の離れである日、日田原といいう男が殺害される。周囲は雪深く、外部からの人間が犯行に及べる状況ではない。山荘の住人や宿泊者の中に犯人がいるのか、宿泊者の一人で刑事の津村を中心に探り合いが始まる。冒頭で一気に登場人物が揃ってしまうので、誰が誰やら少々混乱。後から彼らと日田原との関係が描かれていき、ようやくキャラを結びつける事ができる。時代設定も昭和40年ということで、なかなかレトロな感じ。2014/10/24

igaiga

13
「犯人当て」殺された人が一人だったので、もう全員が怪しい。「犯人」の人も怪しかったんだけれど、私の中で本命は違う人だったので外れました。楽しかったです。それにしても殺された人の性格ったら・・・死んでまで嫌がらせするっていうか・・・2021/11/28

kmfm

5
古い作品のリバイバルのようだが、本格推理作品ということで読んでみた。雪山山荘というクローズド・サークル、動機を持つ人物の多いこと、崩れないアリバイということで、ミステリー要素盛り沢山です。話が進めば進むほど謎は深まります。(特にアリバイ)刑事が探偵役で冴えた推理を見せますが、犯人特定に至らず…さて真犯人は…最後に真犯人の独白があります。その最後に驚愕の事実が明らかに!! う~ん、やっぱ古く感じるのかな。今一歩ワクワク感ドキドキ感がなかった。★★★★☆2013/08/28

すすぎ

3
ガチガチの本格、しかもアリバイ崩し。吹雪の山荘だし、帽子を被りっぱなしの怪しい人はいるわ、みんなが均等に動機を持ってるわ、みんなに恨まれてるイヤな人はいるわ。面白い要素が全部詰まってますね。解説の後のエピローグも皮肉が効いていて愉快。ただ登場人物が多すぎて混乱しました。2014/10/05

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