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デアラピス

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  • サイズ B6判/ページ数 263p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784488024956
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

小田切清聴ルーム、人の“色味”を視ることができる少女と美貌の兄、二人のカウンセリングは人気を博しているが……。数奇な運命のもとこの世に生を受けた、二人の愛の行方を描く。

内容説明

この世のものとは思えない美貌の持ち主である兄・譲との生活に忍び寄る影。友人たちに伸びる魔の手から彼らを守るために、真梨亜は新たな力を手にした。美しい青年と“人の纏う色”を視ることができる少女、数奇な運命のもと、この世に生を受けた兄と妹の愛の行方を、バドミントン小説『ラブオールプレー』で人気を博した気鋭の著者が患動的に描く、ファンタジックな物語。

著者等紹介

小瀬木麻美[コセキアサミ]
京都府生まれ。奈良女子大学卒。2009年、『何度でも君に温かいココアを』でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

ひめありす@灯れ松明の火

41
水よりも澄んで、雪よりも美しく、氷よりも硬く、空気よりも儚い。硝子よりも強くて、人の生よりも長い。それが宝石。これは宝石結晶の物語。まるで宝石の様な美しい二人の兄妹の物語。宝石は硬い。溶けないし、欠けないし、砕けない。混じり合わない。だから、誰にも理解されない。他者とは圧倒的に違う二人は、閉じたまま中に永遠の煌めきを宿して生を生き続ける。あらゆるものを排除したたった二人の、行きつく先のない物語。絶望的な悲恋の様で、楽園的な慈愛に満ちた二人の関係。だけどそれはただ美しいという感情で、見上げる私達を凌駕する。2012/08/24

まきこ.M

40
綺麗で透明な色合いが水彩絵の具のように柔らかく幻想的。人が纏うオーラの色が視える。ーその蒼緑は、時おり鮮やかなコバルトブルーやエメラルド色に光って、中に銀色や白色をひっそりと埋め込んでいるー想いを汲み取り傷を癒すことは、途中で見たくないものもある。そこには本心の色が眠っているのだから。だけど二人は傷を優しい月明かりの影の元でひっそり抱えつつ、迷いながらも動く。人を憂い、思い遣ることは優しさなのだという言葉。希望・恋・期待の色、その中でも譲が真理亜に見せるとびきりの焼きもち色が正直で素敵な想いの欠片だ。2015/03/27

nyanco

34
小瀬木さん、お初です。人の纏う色を視ることが出来る少女・真梨亜と、美貌の持ち主である兄・譲。静聴ルームの設定もなかなか面白い。真梨亜の母や、譲の美貌の訳などとてもSFっぽい要素が多いのだけど、路線はファンタジーなんだろうな~SF要素がたくさん出てくる割に、あまりリアリティが感じられない。そのせいかクリスタルの中で起こっている物語を外から見ている様な感じがした。 ひとつひとつの要素はとても良いのだけど、少し詰め込みすぎてしまったのかな。やや消化不良もあって勿体無かった。続→ 2012/08/25

ゆみねこ

26
美しい兄と、人の纏う色を見ることの出来る妹。二人が営む静聴ルームは来た人の話を聴くだけ。うーん、特別な出自の「家」の謎とか、石に込められた力とか、詳しく知りたかったかも?邪悪なものを祓うとか、ちょっとスピリチュアルな要素とか、面白くはあったけれども、もうちょっとの出来栄えといった印象。2012/12/01

マムみかん(*ほぼ一言感想*)

25
施設育ちの真梨亜を迎えに来た、桁外れに美しい兄・護。 出逢った瞬間に、兄との魂の絆を感じる真梨亜。 真梨亜は人の纏う色を視てその性質や有り様を感じ、癒やしたり修復したりできる。 大切な人たちが狙われた時、彼らは…。 昔の少女マンガっぽいSFファンタジーで、とても綺麗な世界観。 敵(?)とのバトルはあっさりで、兄妹の禁断の愛(笑)の行方がメインですね。 恩田陸『ライオンハート』や中村ふみ『裏閻魔』などが好きな方にオススメ♪ 2012/08/09

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