出版社内容情報
僕が店長を勤める「ラブホリック」では、店の女の子がらみ事件がちらほら。そんな時に、僕の友人のヨガを修行する宗介に事件解決を頼むのは何故? 気鋭が贈る、連作ミステリ。
内容説明
僕が店長を務めている渋谷のデリヘル「ラブホリック」では、このところ不可解な事件が続く。殺人事件の被害者が、なんと店の面接にやってきた?!柄の悪い男たちに追われて来店した、奇妙な客が抱える闇とは…。いっぽう僕の自宅に居候している宗介は、ヨガ修行の傍ら、渋谷近隣の店でアルバイトの日々。そんな彼が、僕の話を聞くだけで、事件を瞬く間に解決してしまう。だが「僕の頭はポンコツなんだ」と、何かに悩んでいる様子で―。現代を巧みに切り取る名手が新たに贈る、味わい深い安楽椅子探偵ミステリ連作集。
著者等紹介
新野剛志[シンノタケシ]
1965年東京都生まれ。立教大学卒。99年、『八月のマルクス』で第四五回江戸川乱歩賞を受賞しデビュー。2008年、『あぽやん』が第一三九回直木賞候補作となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
したっぱ店員
28
舞台がデリヘル?うーん・・・と悩んだけど、「安楽椅子探偵」ものと聞けば素通りはできず借りてみた。謎ときとしても、バディものとしても、求めてはいないけどお仕事ものとしても大分足りない上に、短編集なのに文章がまだるっこしい。えーっと、すみません、読まなくてもよかったかな。2015/04/16
tetsu
21
★3 新野剛志は「FLY」に続き2冊目。 渋谷を舞台にした5編の連作短編集で、主人公の勇吾のアパートに居候する宗介がちょっとしたヒントと推理で謎を解くライトミステリー。最後は宗介自信の過去がからむ話も。 この本自体の印象はそれほど強くはなかったが、読みやすい文章なので、ちょっとした読書にはちょうど良いかも。続編も出そうなちょっと後を引く終わり方だったが、それを読みたいかというと、ちょっと微妙。 2015/09/13
nyanco
21
『あぽやん』の新野さんの新作。最初、女性としてデリヘルの店長という仕事にあまり良い感じが持てなかった。女の子を商売道具にしている人たち…と、感じてしまうから。 ただ、勇吾の以前の仕事をやめた理由や、不思議な居候・宗介の抱える問題などが解ってくると、だんだんと彼らを好きになっていった。宗介の安楽椅子探偵ぶりも何でも器用にこなす様子も実に面白い。ただ、宗介が抱えている闇は大きく、「僕の頭はポンコツだから・・・」の言葉が胸に刺さる。続→ 2012/02/12
まつじん
19
ありがちな安楽椅子探偵連作ものでした。表紙とか主人公がデリヘルの店長って割には濡れ場のシーンが一つもない、普通のお仕事系ミステリになってますなぁ。2012/02/11
zanta
15
174/6/24/2016 一番好きなのは、恋は紫色…かな。軽く読めて居心地が良い。それでいて人間の心理を鋭く描いていると思われる。2016/06/25