出版社内容情報
柚木加奈子11歳、あの柚木草平のひとり娘が、殺人事件に巻き込まれた!? 親友とともに通う進学塾の先生が惨殺。ちょっと気になる彼との探偵行は果たして？ シリーズ番外編。
内容説明
学習塾内での殺人、巨大猫とカラス軍団の決闘！？そして淡い恋。あの柚木草平の愛娘・加奈子ちゃんのほほ笑ましくも、爽やかな探偵行。娘を持つすべての父親に贈る、著者渾身のミステリ。柚木草平シリーズ番外編。
著者等紹介
樋口有介［ヒグチユウスケ］
１９５０年群馬県生まれ。國學院大學中退。８８年、『ぼくと、ぼくらの夏』でサントリーミステリー大賞読者賞を受賞しデビュー。青春ミステリやハードボイルド調の作品、さらに時代小説まで手がける人気作家。主な著作は、第１０３回直木賞候補になった『風少女』など（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
タックン
87
柚木草平シリーズの番外編なんだあ！！草平の愛娘・加奈子ちゃんが主人公。殺人事件は証拠はないけど単純そうだから大体犯人は絞れる。でも加奈子ちゃんが草平の影の助けを借りて解決しちゃうかと思ったら友達・柚子ちゃんのお祖父さんが金の力で解決しちゃうとは・・・・！！ちょっと最後が曖昧だったな。それに加奈子ちゃんの淡い恋心の描写も尻つぼみだった。 父と娘の会話が軽妙で面白かった。読みやすいミステリー。2016/10/29
hirune
65
加奈子のパパは貞操観念のないダメな父親だし、刑事の山川はタバコ吸い過ぎで、柚子ちゃんのお祖父ちゃんは見栄っ張りのええカッコしいで人の手柄横取りしまくり。。私的に気に入らない大人達が犯人を割り出し事件を解決したけど、加奈子の一番の関心は柚子ちゃんのお兄ちゃんの翔児君のこと^^;女の子だなぁ☆柚子ちゃんちの家族は全員変わってるけど、猫の恋之介はどっからどう見ても化け猫★妖怪だよね(@_@)2015/07/14
norstrilia
52
小学生のハードボイルド、のようなもの笑 事件そのものよりも一人称の心理描写で読ませるのは、柚木草平シリーズと同じですね。こんな小学生は、色々とオソロシイですが。「片思い」というほど前面には出てこないけれど、所々で垣間見えるピュアな感情が逆に引き立ちます。大人びていて、でもまだ小学生、という。普段少ししか本編に出てこない、あの柚木草平の愛娘がこんな事考えてるのか、というシリーズ読者ならではの楽しみ方も。それにしても、電話で少ししか出てこないのに確かな父親の存在感（ダメっぷり）もさすがです。2016/03/28
mayu
51
今回は柚木草平の愛娘、加奈子ちゃんが活躍する内容だった。塾の大学生アルバイト講師、松永史也が控え室で殺された。友達の柚子ちゃんは料理が得意で、塾長と昔からの知り合いで柚子ちゃんのお祖父さんやお兄ちゃんの翔児くんが塾の事件の解決に力を注ぐ。加奈子ちゃんと翔児くんのコンビも良かったし、お祖父さんの突っ走りも面白かった。2019/07/21
くろにゃんこ
33
図書館で何となく手にした一冊。タイトルと中身が全く違っていて戸惑いながらの読了。なにか探偵シリーズの番外編だったのね💦いくつかツッコミどころもありましたが、ふむふむという感じ(笑)2023/07/11
