内容説明
学生時代からつき合っている恋人とは、最近気持ちが離れぎみの編集者の翠。そんな中、突然、文芸誌から女性誌への出向を命じられる。恋人とのすれ違いと、新たな出会い。とまどいつつも、仕事に、恋に、自分なりの生き方を模索する翠は―。直木賞作家が描く恋模様。
著者等紹介
芦原すなお[アシハラスナオ]
1949年香川県生まれ。早稲田大学卒業。同大学院中退。1986年『スサノオ自伝』でデビュー。1990年の『青春デンデケデケデケ』で第27回文藝賞、第105回直木賞を受賞。青春小説からミステリの分野まで幅広く活躍している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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こっぺ
9
翠嫌い~。キャリアっぽいのに結局恋愛至上主義で、ただダラシナイだけじゃん。もっと痛い目にあったらいいのに、と思ってしまった。みんな優しいんですね。あれ、これって嫉妬?いや違うと思う。友達にはなれません。自殺未遂までした真美の気も知れませんけど。梨原先生だけはよかった。49歳はオジイじゃないですよ。【図】2010/08/07
詠(よみ)
8
ちょっと背伸びしすぎたかな。ジャンル的にも,内容的にも "へぇ…よくわからないけど"の連発。いつかわかるようになるのでしょうか…とりあえず自分自身が成長したい!!と ひたすら思った。2016/12/30
めにい
2
得意じゃない分野に挑戦したが・・・みたいな?最後の章にきてあれ?これってシュールな話だったのか?て考えてしまった。が、もしかしたらどうにも不得意な分野だったのでお茶を濁した終わり方だったのかも。2014/07/31
ジュヌビエーヴ
2
芦原さんにしては珍しい今時の女性のお話でした。こんな作品も書くんだ〜と戸惑った覚えがあります。
roco
1
上司からの評価も高い、美人編集者として働く20代の女性が主人公。彼には上から目線で担当の作家と浮気をして、カメラマンとも。優秀な編集者という印象が垣間みえず、性への執着というか優淳不断のループ。 ユングフラウというタイトルにひかれて読んだが、山の話は最初と最後にちらっと出るだけで関連性をよみとくこともなく本を閉じました。。2019/04/04