ミステリ・フロンティア
ネクスト・ギグ

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  • サイズ B6判/ページ数 349p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784488020057
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

【ミステリ・フロンティア100冊突破記念書き下ろし作品】
逆光を浴びながら登場したボーカルは、突如叫び声をあげ倒れた。彼は刺殺されていた。ボーカルの不可解な怪死で、ロックバンド〈赤い青〉は活動休止に追い込まれる。事件直前、カリスマ的なギタリストが演奏中に犯したあり得ないミスは、事件と何か関係があるのか? ライブハウスのスタッフである私は、犯人は誰かを考え始める。犯人はひとり。推理によって謎はすべて解ける。大型新人が放つ感動の第一長編!

鵜林伸也[ウバヤシシンヤ]
著・文・その他

内容説明

逆光を浴びながらステージに登場したボーカルは、突如悲痛な叫び声をあげるとその場に頽れた。彼の胸には千枚通しが突き刺さっていた。衆人環視の中でのボーカルの不可解な変死により、ロックバンド“赤い青”は活動休止に追い込まれる。事件直前、カリスマ的なギタリストが演奏中に冒した、彼に似つかわしくないミスは事件と何か関係があるのか?ライブハウスのスタッフである梨佳は、あの日なにが起こったのかを考え始める。やがて起きた第二の悲劇―ロックは、果たして人を殺すのか?無冠の大型新人が満を持して贈る、感動の第一長編。

著者等紹介

鵜林伸也[ウバヤシシンヤ]
1981年兵庫県生まれ。立命館大学文学部史学科卒業。鮎川哲也賞やミステリーズ!新人賞への応募を続けていたところ、2009年に鮎川哲也賞へ投じた長編「スレイプニルは漆黒を駆ける」が編集者の目に留まり、翌10年に短編「ボールがない」が書き下ろし学園ミステリ・アンソロジー『放課後探偵団』に掲載される。13年には短編「宇宙倶楽部へようこそ!」を発表。『ネクスト・ギグ』が初の長編刊行となり、本格的デビューを果たす。正統的な謎解きの書き手として期待される注目の新鋭(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

おたけஐ೨💕🥒🍅レビューはボチボチと…

95
84/100点 初読みの作家さん。ロックを取り込んだミステリーとなっていてなかなか面白かったです。ロックとは何か?ということが物語の結構重要な部分を占めてたので、もっと自分自身がロックミュージックが好きだったらより一層楽しめただろうなと感じました。警察の捜査とか犯人の動機などに少し疑問を感じましたが、登場人物も魅力的だったし、ロックと謎解きを上手く絡めた構成で、最後まで飽きることなく読むことが出来ました。今後に期待を抱かせる新人作家さんだと思います。2019/03/04

papako

69
アンソロジーで気になった作家さん。初単行本ですね。ロックバンドのヴォーカルがステージ上で殺された。果たして自殺か他殺か事故なのか。ライブハウスに勤める主人公がバンドメンバーや関係者との話から、犯人を探す。んだけど、『ロックとはなにか?』という命題について語らせているんで、そういう話がダメな人にはまったく楽しめないだろうなぁ。主人公が女性なのに違和感があったり、音楽の描写がなかったり。色々気になるところはあるのに、降りるバス停間違えるほど楽しんで読んだ。不思議な作品。あんまり人には勧めないけどね。2019/01/24

あさうみ

41
ライブ中、大衆の観客の前で起こる殺人事件。それを解決するまさかの探偵役、まさかの事件解決法。ロックという音楽を活かした斬新なミステリーでした。熱い想いと、切なさが入り混じる読了感。作者さんのロックに対する情熱も十分に伝わる。2019/01/09

あじ

38
ロックバンドのボーカルが暗転した舞台上で殺された。500人の耳目を欺き、大胆な犯行を遂げたのは誰なのか。登場人物それぞれが掲げる“ロック論”から、犯人を割り出していくミステリ。それだけに専門用語が多く苦戦した。中盤は本筋からフェードアウトしていくように感じたが、忍耐で伏線を嗅ぎ分けていくパートだったと後に気づく。そして終盤、彗星のように現れ主役をかっさらっていく“かいわれ大根”。辛味が後を引く救世主だった。端正な文筆が持ち味の新鋭、次作の題材に注目したい。◆筆者は創作塾で有栖川有栖氏の指導を仰いだそうだ。2019/01/01

Collina

35
普段、登場人物のイメージを具体的に浮かべて読むことはしませんが、作中の重要人物クスミは、チバユウスケのイメージで、彼が鳴らす音はアベフトシのイメージで読ませてもらいました。ロックとミステリーの融合に成功している快作。犯行方法はオマケみたいなものですが、その動機や付随した謎の真相が非常に好みです。2019/01/14

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