出版社内容情報
アイルランドには、以前アークライトとぼくが退治したケルトの魔女の、おそろしい復讐が待ち構えていた。危うしトム。緑の島アイルランドで一行を待つおそろしい運命とは? 大人気シリーズ、第8弾!
内容説明
ぼくはトム。七番目の息子の七番目の息子だ。敵の兵士に故郷を追われたぼくたちは、モナ島を経由して、西のアイルランドに渡った。モナ島でぼくたち避難民は本当にひどいあつかいをうけたけど、アイルランドはもう少しましみたいだ。でもほっとしたのも束の間、ぼくたちはアイルランドの地主連合と山羊の魔術師の戦いに巻き込まれてしまった。おまけにアイルランドでは、以前アークライトとぼくが退治したはずのケルトの魔女の復讐が待ちかまえていたのだ。危うしトム、危うしアリス。緑美しいアイルランドでトムたちを待つ運命は。
著者等紹介
ディレイニー,ジョゼフ[ディレイニー,ジョゼフ] [Delaney,Joseph]
1945年イングランド北部ランカシャー生まれ。ランカシャー大学卒業。ブラックプール・シックスス・フォーム・カレッジでメディア及び映像関連について教えるかたわら、大人向けの小説を書いていたが、エージェントの勧めで初の児童書『魔使いの弟子』(創元ブックランド)を書いたところ成功
田中亜希子[タナカアキコ]
千葉県生まれ。銀行勤務ののち翻訳業に。絵本の読み聞かせの活動もおこなっている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
さつき
69
しばらく放置していたシリーズ。読み始めると止まらない。今回はアリスがひどいことに!一難去ってまた一難。次々に困難が現れるのが辛いです。今までも、ぼんやり思ってましたが、私、グリマルキンが好きだなぁ…バルサを更にダークにしたような最強のおばさん。次巻は彼女がメインらしいので楽しみです。2019/12/21
みずたま
24
魔使いシリーズ8作目。何となく読み続けているのだけど、もう最終巻だけ読めばいいかもなぁ…^_^; 魔王があっさりと。そしてトムの慎重さに欠ける行動も相変わらず。でもアリスが気になっちゃうから続きも読むんだろうな〜笑。2016/04/21
杏子
7
ついにアイルランドに達したトムたち一行。待ち構えるケルトの魔女スカラベックと、殺戮の女神モリアン… 圧倒的強さにトムは勝てるのか?さらにまた魔王の手がトムとアリスにのびて、危惧していた事態に陥ってしまう。後半、アイルランドということで登場の神や英雄、また生け贄を捧げる祭りなど、ケルト妖精物語を下敷きにした内容に注目。そこで得た新たな武器、運命の剣によって、トムと魔王との戦いに決定打が… 闘うグリマルキンも、目覚めたように奮闘する師匠も頼もしい。トムの戦いはまだまだ続くが、アリスとの行く末が気にかかる。2013/06/03
AR読書記録
6
やっぱり残酷描写が多いのはイヤ。またまがりなりにもヒロインがよ、ただそんな目に遭うのってどう?(つまり主人公が救出に赴き感動を盛り上げる演出、みたいな訳もなくな。そんなベタ展開がいいってわけでもないが。) どうもトムくん、いろんな人の助けを受ける星回りにはあるけれど、自身の成長や覚醒というのが遅い感じで、ちょっといらっとしてくるよ。頑張ってないわけじゃないけどさ。なお、今回の舞台はアイルランドで、どのくらい実際の地域的・民俗的な背景が取り入れられているのかは気になるよ。2015/10/15
tellme0112
6
8作目。悪夢は前作だったのに…と思いながら読み進めた。絶望的、絶体絶命の状況が何度も訪れる。諦めやすいトムの姿…あんまり慣れると、どーせ寸前で助けが入るフラグ…と思わなくもないが、一応ハラハラする。今回はどの敵と共闘するのか??も見所かと。…トムの飛躍的成長とアリスの運命が対照的。この巻で、魔王とたたかうとは思ってなかった。負けると思いながら魔王に立ち向かおうとする姿が、印象的。大人になったな。アリスの様子、適応障害とか、メンタルヘルス系の心境思い出した。アリスはここから試練だな。2013/09/22
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