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井戸の中の虎〈下〉―サリー・ロックハートの冒険〈3〉

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  • サイズ A5判/ページ数 361p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784488019792
  • NDC分類 K933
  • Cコード C0097

内容説明

サリーと結婚したと主張する男は、すべてを周到に準備していた。サリーのまったくあずかり知らぬところで、結婚の記録が婚姻登記簿に記載され、娘の出生届まで出されている。ハリエットとともに逃亡生活を余儀なくされたサリー。財産を差し押さえられ、家にも帰れず、着の身着のままでロンドンをさまよう羽目に。だが、ただ逃げ回るだけのサリーではなかった。敵の身辺を探るうちに知り合ったジャーナリストの助けを借りて、自ら虎の穴に飛び込み、敵の正体を暴こうとする。そこでサリーがつかんだ驚愕の真相は?カーネギー賞70周年オールタイムベストに輝く“ライラの冒険”の著者の、知られざる名作シリーズ。

著者等紹介

プルマン,フィリップ[プルマン,フィリップ][Pullman,Philip]
1946年イギリスのノリッジ生まれ。イギリス、ジンバブエ、オーストラリアを転々としたのち本国にもどり、オクスフォード大学エクセター・コレッジで英文学を学ぶ。その後、教鞭をとるかたわら児童書を執筆。1982年にCount Karlsteinを発表したのち、“サリー・ロックハートの冒険”四部作を書きはじめる。その後1995年から“ライラの冒険”三部作(新潮社)を発表、第1巻の『黄金の羅針盤』ではカーネギー賞、ガーディアン賞を、第3巻の『琥珀の望遠鏡』ではウィットブレッド賞児童書部門と最優秀賞を同時受賞するという快挙をなしとげた

山田順子[ヤマダジュンコ]
1948年福岡県生まれ。立教大学社会学部社会学科卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

杏子

4
上巻から引き続き、サリーの勇気ある冒険の数々に引き込まれるようにして読んだ。タイトルの「井戸の中の虎」とは!? そのエピソードが登場する場面ではなるほど〜と思った。どちらかと言えば上流階級だったサリーが社会の底辺に生きる人々と接触することによって、新しい世界へと開眼させられていく…。たんなる娯楽小説ではなく、ヴィクトリア時代の背景やロンドンの街並みなど推し量れる貴重な作品になっている。その意味で前二作を上回る魅力があったように思う。次作が最終だそうだが、ジム・テイラーが活躍するそうで…楽しみである! 2011/05/06

えみっち

2
初めて図書館で『黄金の羅針盤』を手にしたときを今でもよく覚えている。いたって普通のファンタジーと信じて借りたのに、その期待が見事に裏切られた驚きと爽快感。最大の理由が多くの有名児童文学と一線を画すキリスト教の否定で、それはこの作品にも表れている。ヴィクトリア朝が舞台なので、そこまで激烈には描かれてはいないのだけど。4作目も気になる終わり方。サリーはどんな暮らしをしているのだろう?個人的にお気に入りの登場人物ジム・テイラーが活躍するらしいのも楽しみ。2011/02/06

まろんぐらっせ

2
1881年「仮面の大富豪」から3年後の時を経て、サリーは25歳、ハリエットは2歳になっています。すっかり彼女は母親の顔になり、まだ25歳だというのにそれ以上の風格があるように感じます。何より、子を持つ事によって女はこうも強く、そして弱くなってしまうのだなぁ、といった一面がたくさん見えます。2011/01/02

dumpty

2
これまでのシリーズの中で一番おもしろかったかも(前の2作の内容を忘れているせいかもしれないけれど・・)。物語の幅が広がったように思います。次の作品がシリーズ最終作ですか・・・。今回登場した人物で次回作にも登場しそうな魅力的な脇役たちがいっぱいでした。2011/01/12

tamanegi

1
サリーの凝り固まった何かを全力で壊していくような物語。 大人の女性になっていく過程がまたいい。でもやっぱり過激な主人公です^^2015/10/06

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