内容説明
リンダーウォール王国の末の姫シモリーンは、お姫さまらしくするのが大嫌い。剣術、ラテン語、経済学に魔法にお料理と、夢中になるのはお姫さまにあるまじきことばかり。隣国のめちゃくちゃハンサムな（だけの）王子と、あやうく婚約させられそうになり、城出を決行。ところが、飛び込んださきは…なんとドラゴンでいっぱいの洞窟だった。押しかけ“囚われの姫”になってしまった型破りなお姫さまが、ドラゴンやうさんくさい魔法使いを相手に大活躍！可愛くて元気なファンタジー「魔法の森シリーズ」第一弾。
著者等紹介
リーデ，パトリシア・Ｃ．［リーデ，パトリシアＣ．］［Ｗｒｅｄｅ，Ｐａｔｒｉｃｉａ Ｃ．］
１９５３年アメリカ合衆国、イリノイ州シカゴ生まれ。１９７７年ミネソタ大学でＭＢＡを取得後、財政アナリストや会計士の仕事をしながら執筆。１９８０年には、後にＴｈｅ Ｓｃｒｉｂｂｌｉｅｓとして知られるようになる作家集団を結成。１９８２年に最初の作品を出版、その後、専業作家になり、第１巻が全米図書館評議会（ＡＬＡ）のヤングアダルト部門の最優秀図書に選ばれた、「魔法の森シリーズ」全４巻を始め、いくつものファンタジーを書き好評を得ている。現在はミネソタ州ミネアポリスで暮らしている
田中亜希子［タナカアキコ］
千葉県生まれ。銀行勤務ののち翻訳業に。絵本の読み聞かせの活動もおこなっている（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
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oldman獺祭魚翁
36
いやはや、見事なファンタジーのパロディーであり、実に愉快なYA向けファンタジーという事になるが、いやこんな楽しい小説をYAだけに読ませるなんて、なんとも勿体ない。これは大人も子供も楽しめる小説です。このシリーズ「魔法の森」はまだ3冊も有るので、ゆっくり楽しんで読んでいきます。 長めの書評はこちら⇒https://www.honzuki.jp/book/619/review/272912/2022/02/23
昼夜
29
おとぎ話のお姫さまといえば、金色の長い髪にやさしい性格で王子さまが迎えにきてくれるのを待っているのですが、このシモリーン姫は違います。黒い髪を三つ編みのおさげにして背が高い、それだけでも王様とお妃様の頭痛の種なのにおまけに頑固でお姫さまとしてのたしなみが大嫌い。おとぎ話でお姫さまがお姫さまらしくなくなったらけっこう面白い。その他のキャラも面白いし、シモリーンがやりたいようにやって言いたいことを言うのが小気味いい。2010/11/06
深青
23
可愛らしいし、とっても面白いファンタジー。まず、本自体がとっても凝ってるの！ページの隅にイラストが入ってるんだけど、それも可愛らしくて、しかも章ごとに変わるという手の込んだ作り。見てても楽しめる一冊。お姫様らしくなんて、退屈でつまんない！そんな一風変わったお姫様のシモリーンが、ドラゴンのなんちゃって「囚われのお姫様」になって…。シモリーンのしっかり自分で考えて動けるというところが好きです。有名な童話のパロディーもあるし、とっても楽しい一冊でした。2013/08/25
うしこ＠灯れ松明の火（文庫フリークさんに賛同）
21
型破りなお姫様が登場！リンダーウォール王国の末の姫シモリーンはお姫様らしくするのが大嫌い。ある日隣国の王子様と結婚させられそうになり城出をしますが・・。魔法の森シリーズ第１弾！ドラゴンに魔法使い、お姫様を助けにくる騎士や王子様。ファンタジーを語る上ではかかせない物が勢ぞろい。ただ、型破りなお姫様が主人公なので王道通りにはいきませんが（笑）魔法使いの退治の仕方が面白かったです。シリーズ物なので続きも読みます。★★★2010/08/20
ラグエル
17
魔法使いとドラゴンの対立、ドラゴンの習俗。ふむふむ。石の王子の「同級生のジョージはドラゴン倒すし、アーサーは魔法の剣引き抜くし、ジャックは魔法のハープを入手して巨人倒すし」に吹き出した。聖ジョージ、アーサー王、ジャックと豆の木、すごい奴らが同級生どうしだったもんだ。しかし、魔法使いが石鹸水で溶けたり、ドラゴンが気高さを失うとドラゴンじゃなくなったり、とか設定が興味深い。ドラゴンについての設定は、案外、現在、現実世界においてドラゴンが確認されない理由だったりして。2011/07/22
